プレスリリース 2002年

柏崎刈羽原子力発電所3号機の出力降下の原因と対策について



                                              平成14年5月14日
                                              東京電力株式会社

 当社・柏崎刈羽原子力発電所3号機(沸騰水型、定格出力110万キロワ
ット)において、5月5日午前7時37分に発生した、復水器真空度低下に
よる出力降下(5月5日お知らせ済み)につきましては、調査の結果、タ
ービン系制御装置内の基板で故障が発生し、このために復水器内の気体を
抜き取る蒸気式空気抽出器の弁が閉まり、復水器の真空度が低下したこと
が判りました。
 このため、当該基板を健全なものと交換し、弁の制御が正常に行われる
ことを確認した上で、5月6日に出力を定格に戻す操作を行いました。

 不具合が発生した可能性が高いと推定される基板2枚は、発電所で調査
した時点において既に正常状態に復帰しており、不具合は一過性のもので
あったと考えられました。
 しかしながら、念のため2枚の基板と不具合が発生した可能性を完全に
は否定できない3枚の基板も含め、その後メーカ工場にて調査を実施しま
した。
 その結果、いずれの基板においても異常は確認されなかったことから、
原因はタービン系制御装置内の基板に偶発的に一過性の不具合が発生した
ものとの結論に達しました。
 なお、3号機は既に新しい基板を用いて定格出力にて運転中です。

                                                        以 上






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