平成14年3月13日
東京電力株式会社
本日開催された総合資源エネルギー調査会電源開発分科会において、常陸
那珂火力発電所2号機の事業者を電源開発(株)から当社へ変更すること、およ
び神流川発電所の出力を270万kW(45万kW×6台)から282万kW(47万
kW×6台)へ変更することが付議され、国の電源開発基本計画への組み入
れが了承されました。
常陸那珂火力発電所2号機は、当社が現在工事を進めている1号機ととも
に、昭和63年11月の電源開発調整審議会に上程され、電源開発基本計画に組
み入れられました。その後、平成12年5月に着工いたしましたが、電力需要
の伸びが低迷するなか、中長期的な設備過剰を回避するため、昨年の春に運
転開始時期を大幅に繰り延べたことに伴い、開発の進め方について電源開発
(株)と協議してまいりました。
この結果、常陸那珂火力発電所2号機は、従来より当社が発電電力量の全
量を購入する契約であり、当社として中長期的に必要な電源であるとともに、
これまで電源開発(株)が進めてきた工事の大部分が当社1号機の運転に欠くこ
とのできない共有設備であることから、当社が開発を引き継ぐことといたし
ました。
神流川発電所は、平成7年7月の電源開発調整審議会に上程され、電源開
発基本計画に組み入れられました。その後、平成9年2月に着工し、平成17
年7月の運転開始をめざし建設工事を進めております。こうしたなか、地下
発電所の「水車発電機」について、高効率の水車発電機(スプリッタランナ
:別紙参照)を適用できる見通しとなり、今回、発電所出力の変更を行うこ
とといたしました。
以 上
<常陸那珂火力発電所2号機の概要>
1.所在地 茨城県那珂郡東海村照沼768番地23
2.敷地面積 約141万平方メートル(発電所全体)
3.発電設備 発電出力 2号機:100万kW
(発電所合計出力:200万kW)
4.使用燃料 石炭(専焼)
5.運転開始時期 平成22年度以降
6.開発の経緯 昭和54年 5月 国に水戸射爆場跡地への火力発電所
立地について要望
昭和59年 5月 環境の現況調査開始
昭和63年11月 第110回電源開発調整審議会上程
平成 5年 5月 公有水面埋立工事着手
平成 9年 1月 埋立開始
平成10年12月 1号機着工
平成12年 4月 電力用地全域(灰埋立地除く)の埋立完了
平成12年 5月 電源開発(株)2号機着工
<神流川発電所の概要>
1.所在地 発電所:群馬県多野郡上野村
ダ ム:(上池)長野県南佐久郡南相木村
:(下池)群馬県多野郡上野村
2.発電設備 揚水式 ダム水路式
最大出力 282万kW(47万kW×6台)
(変更前 270万kW 45万kW×6台)
3.有効落差 653m
4.最大使用水量 510m3/s
5.発電所(地下式) 高さ 幅 長さ
1号水路系 52m 33m 216m
2号水路系 55m 34m 139m
6.ダム諸元 上部ダム 下部ダム
形 式 中央土質遮水壁型フィルタ゛ム コンクリート重力タ゛ム
ダム高 136m 120m
ダム体積 722万m3 72万m3
有効貯水量 1,300万m3 1,300万m3
7.運転開始時期 平成17年7月(47万kW),平成22年7月(47万kW),
平成23年度以降(188万kW)
8.開発の経緯 平成 5年 4月 環境現況調査開始
平成 5年 7月 神流川調査所設置
平成 7年 7月 第130回電源開発調整審議会上程
平成 9年 2月 神流川水力建設所に組織変更
〃 着工
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