プレスリリース 2002年

柏崎刈羽原子力発電所1号機の手動停止の原因と対策について



                          平成14年3月8日
                          東京電力株式会社

 すでにお知らせしておりますとおり、当社・柏崎刈羽原子力発電所1号機
(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、定格出力にて運転中のところ
2月上旬より、原子炉冷却材再循環ポンプ(注1)A号機の軸封部(メカニ
カルシール)(注2)のシール機能が低下傾向にあることが確認されました。
このため、念のため原子炉を停止して当該軸封部を取り替えることとし、
3月5日に原子炉を停止し調査を行ってまいりました。
       (3月4日お知らせ済み)

 調査の結果、第2段メカニカルシールの静止リングのシール面にその機
能を低下させるようなわずかな傷が発見されました。原因は、微細な異物
がシール面にかみ込んだため、シール面に傷がつき、シール機能が低下し
たものと推定されます。

 対策といたしましては、当該メカニカルシールを新品に取り替えるとと
もに作業にあたっては、従来から実施している異物混入防止策を引き続き
実施し、異物混入防止に努めることとします。

 なお、今回の事象による外部への放射能の影響はありません。また、原
子力安全・保安院による国際原子力評価尺度(INES)暫定評価では、
0-とされております。

                              以 上


(注1)	原子炉冷却材再循環ポンプとは、原子炉内の冷却材を循環するた
    めのポンプで、ポンプ回転数を変えることにより冷却材流量を調
    整し、原子炉出力を増減させます。
(注2)軸封部とは、ポンプ内部の水が軸を通してポンプ外部に出ないよ
    うにするために設けられている部品です。






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