平成14年3月4日
東京電力株式会社
当社は、本年4月1日より、平均 7.02 %の電気料金引下げを実施する
ことをはじめとする電気供給約款の変更を、本日、経済産業大臣に届出い
たしました。
あわせて、送電ネットワークをご利用いただく際の接続供給に係る料金
等の改定についても届出いたしました。
届出内容についての概要は次のとおりです。
1.電気料金改定の概要
当社は、これまで全社をあげて取り組んでまいりました徹底した経営
効率化の成果に加え、今後のさらなる効率化の推進によって生み出され
る効率化成果(当社全体で年間約 2,500億円)を織り込むことにより、
現行の供給約款による電気料金を平均 7.02 %、年間で 2,829億円引き
下げます。
改定単価および改定率は次表のとおりです。
現行料金に対しては、電灯平均で5.37%、電力平均で8.60%、電灯・
電力計平均で7.02%の引下げとなります。
新 単 価 旧 単 価 改定率
(円 銭) (円 銭)
電 灯 計 21.93 23.18 ▲5.37 %
電 力 計 16.34 17.88 ▲8.60 %
電灯・電力計 18.73 20.14 ▲7.02 %
(注)上記単価・改定率は、自由化対象となっている特別高圧を除いた、電灯・
低圧・高圧のお客さまに対するものです。
・実施日 平成14年4月1日
2.電気料金改定の理由
当社は、これまで、お客さまにご満足いただけるよう、安定した低廉な
電気をお届けするとともに、将来にわたる経営基盤の強化を目指して、徹
底した経営効率化に努めてまいりました。
当社は、こうした経営効率化の成果につきましては、かねてより、お客
さまへの料金引下げのみならず、株主の皆さまへの配当、財務体質の改善、
今後成長が見込まれる新規分野への投資など、将来にわたる事業活動の発
展に向けていくものと考えており、このような観点から、平成12年10月に
も電気料金の引下げを実施し、あわせて料金メニューやサービスの拡充を
図ったところであります。
その後、平成13年3月には、お客さま満足の獲得を目指す新たな経営ビ
ジョンを策定し、積極的に具体的コスト管理目標を掲げて一層の効率化の
創造を推し進めております。
当社は、この効率化成果をもとに、これまで電気料金の引下げについて
準備を進めてまいりましたが、このたび、需要動向、原価動向など所要の
見通しを前提として、本年4月1日から電気料金の引下げを実施すること
といたしました。
具体的には、平成14年度を原価算定期間とし、平均7.02%の料金引下げ
を実施するものであります。
小売自由化の進展など、経営環境は大きく変化しておりますが、当社は、
これを積極的に当社自身の変革につなげ、21世紀の「競争の時代」におい
ても、さらなる経営効率化・企業体質の強化に最大限の努力を傾注してま
いる所存です。
今後とも、安定かつ低廉な電力供給の確保と環境問題などへの積極的な
取り組みを進め、エネルギー・サービスのトップランナーとして信頼を高
めてまいりたいと考えております。
以上
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