平成13年12月13日
東京電力株式会社
中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系配管破断の原因に
ついては、現在調査中のところではありますが、当社はこれまでの調
査状況に鑑み、自主保安の観点から、念のため水素滞留による影響が
生じうる可能性のある箇所について検討しておりました。
その結果、その箇所は残留熱除去系蒸気凝縮配管に限定されること
がわかりましたので、お知らせいたします。なお、この結果を本日参
考として原子力安全・保安院に報告いたしました。
(検討内容の概要)
o 水素の滞留、配管強度等を検討した結果、万一水素が燃焼した
と仮定した場合、補修のためプラントを停止する必要が生じる可
能性が考えられるのは、福島第一原子力発電所2~6号機、福島
第二原子力発電所1~4号機、柏崎刈羽原子力発電所1号の残留
熱除去系蒸気凝縮配管のみでした。
o すでに当該残留熱除去系蒸気凝縮配管については、現在、原子
力安全・保安院の指示に基づき、高圧注入系もしくは原子炉隔離
時冷却系の定期的な試験実施前に配管内にある滞留物の除去を実
施しており、水素滞留防止には有効と考えられることから、今後
も継続して実施します。
なお、運転管理の観点から滞留物除去作業と同等の効果を有す
る方策として、至近の定期検査時等を利用して残留熱除去系蒸気
凝縮配管の分岐点に弁を設置する予定です。
以 上
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