平成13年11月29日
TEPCOインターナショナル
東京電力株式会社
東京電力株式会社の海外子会社であるTEPCOインターナショナル(本社:オラ
ンダ、1999年7月設立)は、本日、中南米諸国におけるESCO(Energy Service
Company)事業や再生可能エネルギー電源プロジェクトなどへの投資を目的に新
たに設立された「クリーン・エナジー・サービス・ファンド(FondElec Latin
America Clean Energy Services Fund L.P.:CESファンド)」に対し、最大
1,000万米ドルを出資する契約に調印いたしました。東京電力グループが中南米
の投資案件に出資するのは初めてのことです。
CESファンドは、メキシコやブラジルなどの中南米諸国において、エネルギー
の効率的な利用を促すESCO事業や再生可能エネルギー電源プロジェクト、コジェ
ネプロジェクトなどへの投資を行い、その投資先からの配当収入を主な収益源と
いたします。さらに、効率的なエネルギー利用への投資や再生可能エネルギーの
推進によって、将来的には炭素クレジットの獲得をめざしております。
ファンドの運営は、エネルギー分野の投資に豊富な実績を持つ米国のフォンデ
レック社(FondElec社)によって行われ、ファンドの規模は最大1億米ドル、運
営期間は10年間の予定です。
東京電力グループは、このたびの出資に伴い、同ファンドの取締役会および投
資案件の選定を行う投資委員会における議決権を保有するとともに、フォンデレ
ック社の現地事務所へ人材を派遣いたします。これにより、電力関連事業を投資
対象とするファンドの投資手法に関する経験蓄積やノウハウを獲得できるととも
に、ファンドを通じた将来の事業開発に必要となる人材の育成をはかります。
東京電力グループではこれまでも、国内の電気事業で培った技術とノウハウを
活用して、台湾やベトナムでのIPP事業や植林事業などの海外投資を着実に進
めておりますが、今後ともさまざまな投資リスクを組み合わせ、ファンドを含め
た投資ポートフォリオの拡大に取り組んでまいります。
以 上
<参考>
1.「クリーン・エナジー・サービス・ファンド」の概要
項 目 内 容
組織形態 リミテッド・パートナーシップ
(設立準拠法:英領ケイマン島)
ファンド規模 最大1億米ドル
[今回締結分:2,550万米ドル(約31億円)]
当社出資額 1,000万米ドル(約12億円)
<出資目的>
・投資対象国での市場性が見込まれる電力関連事業へ
の投資
・ファンド運営スキルや経営変革ノウハウの習得・人
材育成
投資対象地域 ・メキシコ
・ブラジル
【メキシコとブラジルで投資額全体の80%(計画ベース)】
・その他中南米諸国(アルゼンチン、チリなど)
主な投資対象事業 1、ESCO事業
2、再生可能エネルギー電源プロジェクト
3、コジェネプロジェクト
ファンド運営期間 10年間(1年×2回の延長オプション付)
ファンド・マネージャー フォンデレック社
2.TEPCO インターナショナルの概要
(1)会社名:Tokyo Electric Power Company International B.V.
(略称 TEPCO International)
(2)事業内容:海外プロジェクトへの出資、融資
(3)所在地:オランダ アムステルダム市
(4)資本金:1億2,600万ユーロ(東京電力100%出資)
(5)設立年月:1999年7月1日
(6)社長:平井憲(東京電力国際部長)
3.フォンデレック社の概要
(1)会社名:FondElec Group Inc.
(2)事業内容:新興市場におけるエネルギー及びインフラ事業への投資会社
として1992年に創立
(3)所在地:スタムフォード(米コネチカット州;ニューヨーク郊外)
[中南米の拠点はキト、サンパウロ、メキシコ・シティー、ブエノスアイレス]
以 上
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