プレスリリース 2001年

放射性物質等輸送容器の放熱用フィンの浮き上がりについて



                                            平成13年11月29日
                                            東京電力株式会社

  現在、仏国内にて保管中の放射性物質等輸送容器(PNTL社所有
のTN-17(M)型 MOX輸送容器)について、放熱用フィンの浮き上
がりが確認されましたので、お知らせいたします。

 この件につきましては、10月30日、英国核燃料会社(BNFL)よ
り、日本の電力会社の窓口である海外再処理委員会(ORC)に対し、
放熱用フィンに浮き上がりが見られるものがある旨の連絡があり、当
社は同日、国土交通省に報告を行いました。

 当社は、11月7日~25日の期間、仏国へ社員を派遣し、当社がMO
X輸送に使用する予定のTN-17(M)型及びTN-12B(M)型容器11
基について、全ての外観及びフィン部の寸法について調査致しました。
 その結果、そのうちの1基について、少数のフィン先端がスカート
支持リングの外径をわずかに浮き上がっている(1mm程度)ことを、
またその他の容器については、このようなことが生じていないことを
確認いたしました。

 当該容器は、今後のMOX燃料輸送用として、本年6月、新たに国
土交通省の容器承認を取得したもので、これまでの2回の日本へのM
OX輸送に使用されたものではありません。

 なお、国土交通省からは本件が発生したことに鑑み、11月9日事象
発生の有無の調査及び報告等のご指示を受けております。

 本件につきましては、上記の現地調査の結果について報告いたしまし
たが、国土交通省における現地調査でも同様の内容が確認されておりま
す。

 当社といたしましては、今後詳細調査をすすめ、原因究明をしてまい
ります。

                             以 上









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