「TEPCO横浜リサイクルセンター」の運転開始について
~わが国初の本格的なPCB処理施設が誕生~
平成13年10月16日
東京電力株式会社
当社は、PCB絶縁油の分解・再資源化を行う「TEPCO横浜リサイ
クルセンター」を横浜火力発電所(神奈川県横浜市)敷地内に建設してま
いりましたが、本日、PCB絶縁油のリサイクル処理運転を開始いたしま
した。
本リサイクルセンターの運転開始により、わが国初のPCB絶縁油の分
解・再資源化を行う本格的な処理施設が誕生することとなりました。
本リサイクルセンターは、当社が保有するPCB絶縁油を対象に、財団
法人生産開発科学研究所の協力を得て、当社と三井物産株式会社、株式会
社ネオスが共同開発した「化学抽出分解法」により処理を行います。
建設工事は、平成12年1月に当社がPCB処理基本計画を公表して以降、
同年9月に横浜市から産業廃棄物処理施設設置許可の取得、同年11月に建
設工事着工、本年8月に試運転開始と順調に進めてまいりました。
そして、9月28日には、実際にPCB微量混入絶縁油を使った分解処理
を実施し、その詳細な分析を社外機関に依頼いたしました。分析の結果、
絶縁油中のPCB濃度は、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に定め
られている処理基準値(0.5ppm以下)を満足しており、PCBが分解され
たことが確認されました。
本リサイクルセンターでは本年度中にPCB微量混入絶縁油の処理を進
めながら安全性を十分に検証した後、平成14年度に本処理施設の増容量化
及び高濃度PCB絶縁油の処理施設を増設し、今後10年程度で処理対象の
PCB絶縁油の処理を完了させる計画です。
当社は、安全を最優先に本リサイクルセンターにおいてPCB処理を進
めていくとともに、地域をはじめとする皆さまに本リサイクルセンターを
ご視察いただくなどして、PCB処理についてご理解を深めていただける
よう取り組んでまいります。
なお、当社では、本リサイクルセンターの他に、「TEPCO千葉リサ
イクルセンター」、「TEPCO川崎リサイクルセンター」の建設を並行
して進めております。
以 上
<参 考>
1.計画の概要
施設名称:TEPCO横浜リサイクルセンター
所 在 地:神奈川県横浜市鶴見区大黒町11-1
敷地面積:4,275m2
処理能力:(第一期)PCB微量混入絶縁油 約1.0kl/日
(第二期)PCB微量混入絶縁油 約6.6kl/日
PCB絶縁油 約0.35kl/日
運転開始予定:(第一期)平成13年10月16日
(第二期)平成14年度以降
建設費:(第一期)約40億円
(第二期)未定
2.TEPCO横浜リサイクルセンター設置に至る経緯
平成11年4月14日 「横浜市産業廃棄物処理用地の設定等に関する指
導要綱」に基づく事業計画書を提出し、関係機関
との事前協議を開始。
平成12年1月19日 PCBリサイクル施設の設置計画を公表
2月6日 地元説明会を実施
6月23日 横浜市有害産業廃棄物処理施設評価委員会が「法
令等の基準を満足した上で、さらに安全性を確保
するために自主的な取組を行う内容となっている」
と評価
6月29日 横浜市都市計画審議会が本処理施設の設置を承認
7月27日 上記指導要綱に基づく事前協議が終了
7月28日 廃棄物処理施設設置許可の申請
9月1日 〃 取得
11月28日 建設工事着工
平成13年10月16日 運転開始
11月12日 TEPCO横浜リサイクルセンター竣工式典開催(予定)
以 上
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