プレスリリース 2001年

福島第二原子力発電所1号機輸入燃料体検査の申請について



                         平成13年9月21日
                         東京電力株式会社

 当社福島第二原子力発電所1号機(沸騰水型、定格出力110万キロワッ
ト)の第15回定期検査(平成13年8月13日開始)にて装荷する予定のウラ
ン燃料集合体について、平成13年8月2日からの輸入燃料体検査の実施に
際し、原子力安全・保安院の検査官から155体中5体の燃料集合体の刻印
番号に誤りがあることを指摘されました。このため事実関係を確認した上
で改めて検査準備を行うこととし、同8月3日に輸入燃料体検査申請を取
り下げました。
  なお、これらの燃料集合体は米国グローバル・ニュークリア・フュエル-
アメリカス社(GNF-A社)により製作されたものです。(8月3日お知ら
せ済み)

 検査申請の取り下げ以降、当社及びGNF-A社において原因の究明と対策
の検討を行うとともに、輸入燃料体検査に関する試験・検査記録等の妥
当性を再確認し、番号に誤りがある5体を除く150体について、本日改め
て輸入燃料体検査申請しましたのでお知らせいたします。

 刻印の誤りを当社の検査で発見できなかった原因は、刻印番号の内、
燃料の取替回数等を示す記号の部分は変わらないことから注)、これら
が誤っていることはないであろうとの検査員の思い込みにより、検査の
際に十分な確認がなされなかったことでした。
 これに対する対策として、技能研修プログラムに検査員の心得に関す
る教育を追加し、品質保証や検査に関する研修を反復して行い、検査員
としての意識の高揚を図るとともに、思い込みが生じやすいことに鑑み、
刻印番号が検査で確実に確認されるよう手順書で注意を喚起することと
しました。

  当社は、今回の事象を真摯に受け止め、再発防止に万全を期してまい
ります。また当社は、福島第二原子力発電所の関係者に対して人事上の
処分を行いました。

                             以 上

注)例えば、2F1RG123という刻印番号中の「2F1RG」の部
 分は、プラント名称、燃料取替回数等を表しており、同一時期に同一
 製造メーカーによって製造された取替燃料に共通しています。今回の
 5体については、このうちの燃料取替回数を表す「R」の文字が「P」
 となっていました。






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