ファイバ・トゥ・ザ・ホーム(FTTH)の実用化実験サービスの開始について
~100Mbpsの高速インターネット環境で、吉本興業のブロードバンドコンテンツを300世帯へ提供~
平成13年6月5日
東京電力株式会社
東京通信ネットワーク株式会社
東京電力株式会社と東京通信ネットワーク株式会社(TTNet)は、東京電力グルー
プが保有する光ファイバ網を活用した100Mbpsの高速インターネットサービスであるフ
ァイバ・トゥ・ザ・ホーム(FTTH)(注)の実用化に向け、本年7月から大田区(田
園調布・東雪谷地区)の300世帯のモニターを対象に実験サービスを実施いたします。
東京電力グループでは、本年2月から東京電力の社宅(25世帯、世田谷区上用賀)を
使い、高速・大容量かつ常時接続のブロードバンドサービスであるFTTH事業に関す
る技術的な実験に取り組んでおりましたが、7月からはFTTH事業の早期実現をめざ
すため、一般のご家庭を対象とした実用化実験サービスを実施することといたしました。
今回の実験サービスでは、東京電力グループの保有する光ファイバ網とコンテンツ配
信ノウハウを用いて、高速インターネット接続サービスの利用状況などのデータ収集を
行うとともに、ブロードバンドコンテンツをお客さま宅へお届けするまでの総合的なネ
ットワークサービスの提供について検証いたします。
さらに今回の実験の目玉として、吉本興業及び同社関係会社ファンダンゴの全面的な
バックアップにより、バラエティ・音楽・映画などエンターテイメント系の幅広い分野
のコンテンツを提供していただき、お客さまにブロードバンドの楽しさを体感していた
だきます。また、東急電鉄から渋谷のリアルタイム情報や首都高速道路の用賀インター
付近のライブ映像など地域密着型の情報も提供していただく予定です。モニターは、チ
ラシなどを通じて募集する大田区(田園調布・東雪谷地区)にお住まいの300世帯を予
定しており、パソコンについては無償貸与いたします。
東京電力グループは、従来から光ファイバ網の整備を積極的にすすめておりますが、
FTTH事業では、こうした経営資源を最大限に有効活用するとともに、これにTTNet
が培ってきたネットワークオペレータのノウハウや、アット東京(@Tokyo)の保
有するデータセンター機能を組み合わせて、どこよりも安く付加価値の高いサービスの
早期実現をめざしてまいります。
以 上
(注)光ファイバをご家庭に引き込んだ形態でインターネット接続を行うものであり、
高速・大容量なブロードバンドのコンテンツを楽しむことができる。郵政省(現
総務省)の資料によれば、2005年には約2,500万世帯(全世帯の約50%に相当)
がブロードバンドに加入、うち約900万世帯がFTTHに加入(同20%)すると
予測している。
<参 考>
FTTH実用化実験サービスの概要について
1.実験サービスを行う会社
・東京電力株式会社
住 所:東京都千代田区内幸町1-1-3 tel 03-4216-1111
社 長:南 直哉
・東京通信ネットワーク株式会社
住 所:東京都港区芝浦4-9-25 tel 03-4555-0081
社 長:岩崎 克己
【コンテンツ提供面で協力】
・吉本興業株式会社
住 所:東京都港区赤坂2-3-4(東京本社) tel 03-3586-3332
社 長:林 裕章
・株式会社ファンダンゴ
住 所:東京都港区赤坂2-3-4 tel 03-3568-7755
社 長:大崎 洋
【地域情報提供面で協力】
・東京急行電鉄株式会社
住 所:東京都渋谷区南平台町5-6 tel 03-3477-6111
社 長:清水 仁
2.実用化実験の内容
(1)目的
実用化実験サービスでは100Mbpsの光ファイバ回線を用いて、高速インターネット
接続サービスの利用状況や同サービスへの電力情報の伝送方法の検討を行うとともに、
ブロードバンドコンテンツをお客さま宅へお届けするまでの総合的なネットワークサ
ービスの提供について検証することを目的とする。具体的には以下の通り。
1、高速インターネット接続サービスをお客さまに直接体験していただくこと
2、お客さまの高速コンテンツのご利用状況確認
3、電力情報などの伝送路としての検証
4、全体的なシステムや仕組みの実フィールドでの確認
(2)実験期間:平成13年7月~12月
(3)モニター募集
1、実験場所:大田区の一部(田園調布、東雪谷地区)
2、モニター数:約300世帯(一般公募)、通話料無料、パソコン無償貸与
3、募集方法:チラシによりモニターを募集
以 上
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