プレスリリース 2001年

川崎市内における変圧器等リサイクルセンター(仮称)の設置許可について

~日本で初めてPCB絶縁油からPCB使用機器までの一貫処理を確立~



                                                  平成13年5月22日
                                                  東京電力株式会社


 当社は、PCBを使用した変圧器等の容器に付着したPCBの洗浄・除
去、PCB絶縁油の分解・再資源化を行う「変圧器等リサイクルセンター
(仮称)」の設置を東扇島火力発電所(川崎市)隣接社有地内に計画して
おりますが、本日、川崎市より「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に
基づく産業廃棄物処理施設設置許可をいただきましたのでお知らせいたし
ます。PCB絶縁油を使用した機器の洗浄処理施設としての許可は、日本
で初めてとなります。

 これまで当社は、当社の保有するPCBを自ら処理・再資源化する計画
を定めて、処理技術や処理施設の検討を進めてまいりました。現在、    
横浜市および千葉市において「絶縁油リサイクルセンター(仮称)」の  
建設を着実に進めております。
 一方、PCB絶縁油を使用していた機器の処理は、絶縁油自体だけでな
く絶縁油を抜いた後の機器(ケース、碍子、鉄芯、コイル)も安全に処理
することが必要です。「変圧器等リサイクルセンター(仮称)」は、    
PCBの分解・再資源化を行うとともに、日本で初めてPCB絶縁油を  
使用した機器の洗浄を行うことができる施設です。
 これにより当社は、当社の保有するPCBの処理を、絶縁油から使用  
機器の洗浄・再資源化まで含めて、初めて一貫して行うことができるよう
になります。

 今後、本センターの設置に向けた諸準備を経て、平成13年夏頃に建設工
事に着工し、分解処理施設を平成14年中に、洗浄処理施設を平成14年度中
に運転を開始する予定です。

 当社は、今後とも皆様のご理解を頂きながら、安全を最優先に、我が国
のPCB保管から処理の本格化へ向けて、取り組んでまいります。


                                                             以 上

1.計画の概要

    施設名称:変圧器等リサイクルセンター(仮称)
    所 在 地:神奈川県川崎市川崎区扇島4-16及び4-13の一部
    敷地面積:約31,700m2
    処理能力:(第一期)PCB微量混入絶縁油    約6.6kl/24h
              (第二期)洗浄・再資源化する変圧器等 約140t/24h
    運転開始予定:(第一期)平成14年中
                  (第二期)平成14年度中

2.変圧器等リサイクルセンター(仮称)設置許可に至る経緯

 「変圧器等リサイクルセンター(仮称)」は平成11年4月に設置に
対する申し入れ文書を川崎市に提出し、川崎市環境調査制度の審査を
受けました。
 環境調査終了後、川崎市環境影響評価に関する条例に基づき、平成
11年12月に指定開発行為実施届を提出しました。その後、評価書の  
縦覧、住民説明会、公聴会、審議会等の審議手続きを経て、平成12年
12月に審査書が公表されました。
 平成12年11月21日には川崎市都市計画審議会において本処理施設の
設置が承認されました。また同日、廃棄物処理施設の設置申請書が  
受理され、この度の許可となったものです。

                               以 上





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