平成13年1月22日
東京電力株式会社
すでにお知らせいたしましたとおり、当社福島第二原子力発電所1号機
(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、定格出力で運転中のところ、
1月13日、原子炉内に20台設置されているジェットポンプのうち1台の流
量指示値に変動が認められました。出力等他の計測値に異常は見られませ
んでしたが、原因を特定するため、1月15日、原子炉を停止いたしました。
(1月15日お知らせ済)
その後、原子炉を開放し、点検を行っておりましたが、以下の状況につ
いて確認いたしましたのでお知らせいたします。
水中カメラで点検を行った結果、20台のジェットポンプ本体には異常は
認められませんでしたが、流量指示値に変動が認められた当該ジェットポ
ンプの流量を計測する細管(外径約14mm)の1カ所が切れていることを確
認いたしました。なお、他の19台のジェットポンプの流量計測細管につい
ては、異常のないことを確認しております。
今後は、さらに詳細な調査を進め、原因の究明と対策を検討することと
いたします。
なお、今回の事象については、原子力安全・保安院による国際原子力事
象評価尺度(INES)の暫定評価では、0-とされております。
以 上
<参 考>
ジェットポンプとは、再循環ポンプにより加圧された水を利用し、原
子炉内の冷却水を循環させる回転部を持たない静止型のポンプであり、
原子炉内に20台設置されています。
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