東京電力グループにおける新たな都市型CATV事業の展開について
-テプコケーブルテレビの事業エリアを拡大し、わが国最大規模のCATV事業者へ-
平成12年12月26日
東京電力株式会社
株式会社テプコケーブルテレビ
東京電力グループである(株)テプコケーブルテレビ(本社:浦和市)は、平成13年
上期に、東京電設サービス(株) (本社:東京都港区、東京電力の100%子会社)が所
有・管理するCATV設備および要員を同社から分割統合するとともに、平成13年
10月から事業エリアを埼玉県内11市(岩槻市、春日部市、鴻巣市、草加市、越谷市、
桶川市、北本市、八潮市、三郷市、坂戸市、鶴ヶ島市)の全域に順次拡大し、デジタ
ル放送をはじめとする多チャンネル有料放送事業および常時接続・定額制のブロー
ドバンドインターネットサービス事業を行うことにいたしました。
これにより、 テプコケーブルテレビのお客さま対象数は約90万戸(集合住宅など
の各世帯を含めると約120万世帯:平成15年度末)となり、わが国最大規模のCAT
V事業者となります。なお、テプコケーブルテレビは、このたびの事業拡大に伴い、
資本金を4億円から40億円へ増資する予定です。
東京電力グループでは、かねてより送電線建設に伴うテレビ放送の難視聴解消の
ため、東京電設サービスが関東エリアの約70万戸(約100万世帯)のお客さまにCA
TV設備を設置しており、また、平成元年からは、これらの設備を利用して、テプ
コケーブルテレビが埼玉県内の一部(約2.3万世帯が加入)で有料放送事業を実施し
ております。
このたびの事業拡大は、これからの通信・放送融合時代において、東京電力グル
ープが持つ設備や要員、ノウハウを有効に活用することにより、テプコケーブルテ
レビを情報通信事業の中核のひとつとして位置づけ、多様なサービスを地域のみな
さまにご提供しようというものです。
具体的には、テプコケーブルテレビは、これまでの地域に密着した有料放送事業
に加えて、
・狭帯域である送電線難視聴設備を東京電力の光ファイバおよび770MHz同軸ケー
ブルと組み合わせることにより、インターネットなどの双方向通信が可能なブ
ロードバンドネットワークへと高度化できる
・CATV設備の建設、メンテナンスと放送事業を一体的に運営することにより
効率的な経営を行うことができる
などのメリットを持ち、より広範囲のお客さまにデジタルCATV放送による多チ
ャンネル・高画質・高機能な番組をご提供いたします。
以 上
<参 考>
(株)テプコケーブルテレビの新事業の概要
1.統合の概要
(1)スケジュール:統合時期 平成13年度上期中
サービス開始時期 エリアの拡大 平成13年10月
全エリアへ拡大 平成16年3月
(2)資本金 :40億円(平成13年度上期中に現在の4億円から36億円増資)
2.事業会社概要
・東京電力(株)
所在地:東京都千代田区内幸町1-1-3 Tel 03-3501-8111
社 長:南 直哉
・(株)テプコケーブルテレビ
所在地:埼玉県浦和市常盤9-31-17 Tel 048-831-0707
社 長:山本 益生
・東京電設サービス(株)
所在地:東京都港区西新橋3-20-4 Tel 03-4435-6200
社 長:石井 敬二
3.サービス内容
・地上/BS/CSデジタル放送(当面は現状のアナログ放送も提供)
・ブロードバンドインターネット
4.システム構成
・光同軸ハイブリッド770MHz双方向システム(移行期間は現在の250MHz設備など
も有効活用する)
5.新事業エリア
・埼玉県内11市(岩槻市、春日部市、鴻巣市、草加市、越谷市、桶川市、北本市、
八潮市、三郷市、坂戸市、鶴ヶ島市)の全域
[既事業エリアは、送電線建設に伴うテレビ放送の難視聴解消のためにCATV
設備を設置した、埼玉県南部23市2町のほか東京都1区4市]
以 上
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