平成12年7月7日
東京電力株式会社
当社・柏崎刈羽原子力発電所2号機(沸騰水型、定格出力110万キロワ
ット)は定格出力にて運転中のところ、6月29日午前10時10分頃、パトロ
ール中の運転員が、タービン建屋地下3階の高圧タービン下部にあたるエ
リアに水たまりがあり、上部より水が滴下(1秒に1滴程度)しているの
を発見しました。
漏えい水はタービン系蒸気の凝縮水と考えられましたが、漏えい量はわ
ずかでした。従って、直ちに運転継続に支障を及ぼすものではありません
でしたが、同日原子炉を停止し調査を行っておりました。
(6月29日お知らせ済み)
調査の結果、漏えいは、高圧タービン排気圧力検出用の計装配管の継手
溶接部に生じた割れ(約2センチ程度)によるものであることを確認いた
しました。この割れは、溶接施工時に溶接溶け込み不足が生じていたこと
と、配管と配管の支持部(サポート)にわずかな隙間を持たせていたこと
により、運転中の配管振動によって疲労にいたる限界を超える繰り返し応
力が当該溶接部にかかることによって、生じたものと推定されました。
以上のことから、当該検出配管のサポート部を隙間のない形状にし、念
のため応力が低減される溶接方法に変更することといたしました。
なお、資源エネルギー庁による国際原子力事象評価尺度(INES)暫
定評価では、0-とされております。
以上
|