プレスリリース 2000年

平成12年度技術開発計画について



                                                      平成12年4月6日 
                                                  東京電力株式会社
                                                           
  当社は、このたび平成12年度の技術開発計画をとりまとめました。
  平成12年度は、電力小売自由化の下で競争に勝ち抜くとともに、お客さまと株
主・投資家から選んでいただける企業であり続けるため、「当社の競争力を強化
する技術開発」、「お客さまへのサービスを拡げる技術開発」に取り組んでまい
ります。
 さらに、資源の乏しい我が国にとって不可欠なエネルギー源の多様化や、地球
温暖化対策など、当社がかねてより積極的に取り組んでいるテーマについて、引
き続き公益的使命を果たすために「長期的にエネルギーセキュリティを確保し、
地球環境をまもる技術開発」の研究に力を入れてまいります。

 今年度の技術開発に関する費用は、597億円(前年度計画比で8.0%減)を予定し
ており、テーマ別の主な内容は次の通りです。

1.「当社の競争力を強化する技術開発」
 設備投資の削減、設備運用の合理化と信頼度維持のため、短期的な技術開発テ
  ーマに取り組むとともに、抜本的なコスト低減を目指す研究を推進します。
 a.設備を寿命まで使い切る診断技術 
 b.建設・運転・保守に関わるコストダウン
 c.負荷平準化に役立つNAS電池のコストダウン
 d.IT(情報技術)の戦略的活用 など

2.「お客さまへのサービスを拡げる技術開発」
 これまで蓄積してきた当社の技術資源の活用によって、お客さまの多様なニー
  ズにお応えするとともに、当社の事業領域拡大につながる研究に取り組みます。
 a.マイクロタービンや燃料電池等オンサイト電源 
 b.CO2冷媒給湯器等お客さまのニーズに応える商品の開発
 c.IT(情報技術)とネットワークインフラを活用したサービス

3.「長期的にエネルギーセキュリティを確保し、地球環境をまもる技術開発」
 CO2の排出削減など地球環境問題に対応しつつ、将来にわたって電力を安定的
  に供給するため、発電段階でCO2を排出しない原子力や、高効率発電などに向
  けた技術開発を推進します。
 a.石炭ガス化複合発電
 b.原子力の安全性・経済性向上と原子燃料サイクル関連技術
 c.革新的な低コスト大容量送電技術 
 d.廃棄物処理・リサイクル技術 など 

以 上



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