平成12年３月１日    
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　京浜急行電鉄株式会社
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　東京電力株式会社    

　東京電力(株)は、京浜急行電鉄(株)が基盤整備を行う神奈川県横須賀市の「佐島の
丘開発事業」について、同社と協議をすすめてまいりましたが、このたび、両社が協
力して全戸（667戸）をオール電化住宅にするという計画で実現をめざすことといたし
ました。
　オール電化住宅は、安心・快適・クリーンで環境にやさしい省エネ住宅であり、計
画に沿って街づくりが完成すると、わが国最大規模の「オール電化の街」となります。

　このプロジェクトは、京浜急行電鉄が三浦半島西海岸の佐島マリーナに近接する丘
陵地を宅地開発するもので、本年夏から造成を開始いたします。敷地面積平均200ｍ２
以上のゆとりある宅地に、東京電力の持つさまざまなノウハウをフルに生かしたオー
ル電化住宅を建設し、平成15年秋から分譲を開始します。高気密・高断熱の住宅で、
給湯・厨房から冷暖房に至るまですべてを電気でまかない、高齢者にも環境にもやさ
しい高機能な住まいの実現をめざしております。

　京浜急行電鉄は、これまでも三浦半島を中心として、神奈川県内の数多くの大規模
開発プロジェクトの実績があります。このたびのプロジェクトにおいても、緑豊かな
周辺環境を守りつつ、風光明媚なこの地区に相応しい街づくりをすすめていきたいと
考えております。

　東京電力は、電力の小売自由化を踏まえ「お客さま本位の経営」を徹底する中で、
総合エネルギー・サービス企業としてお客さまのエネルギーコストの低減に取り組ん
でいます。このたびのプロジェクトにおいては、ヒートポンプ給湯器やＩＨクッキン
グヒーター（注１）などの電化システムの提案によって、お客さまのランニングコス
トの約３割低減（注２）をめざすなど、何よりも省エネルギーで環境にやさしい街づ
くりのお手伝いをしていきたいと考えております。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以　上

（注１）インダクションヒーターのことで、電磁誘導によって鍋自体を発熱させて調理
　　　する厨房機器。熱　　 効率に優れているとともに、キッチンまわりが熱くならな
　　　いなどの特長がある。
（注２）一戸建ての一般的な家庭（４人家族）で電化住宅（電気温水器を保有する６KVA
　　　の時間帯別契約）とガス併用住宅（都市ガス＋40Ａ従量電灯Ｂ契約）とのランニン
　　　グコストの試算値。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＜参考＞
１．「佐島の丘開発事業」の概要

 (1)開発の概要（主な役割）　　
　　・京浜急行電鉄株式会社（土地の所有・造成、住宅の建設・販売）
　　　　住  所：東京都港区高輪2-20-20　tel 03-3280-9186

　　　　取締役社長：小谷　昌（こたに　まさる） 

　　・東京電力株式会社（電化住宅ノウハウの提供）
　　　　住  所：東京都千代田区内幸町1-1-3　tel 03-3501-8111

　　　　取締役社長：南 　直哉（みなみ　のぶや）
                        　
 (2)所 在 地　　　神奈川県横須賀市佐島２丁目、芦名１丁目

 (3)開発規模　　　約41.1ha

 (4)販売戸数      667戸（戸建住宅・共同住宅）

 (5)開発工程　　　造成開始：平成12年夏、販売開始：平成15年秋
                　
 (6)主な電化仕様
　　・厨　房：電気クッキングヒーター（ＩＨクッキングヒーター）
    ・給　湯：電気温水器、ヒートポンプ給湯器
　　・冷暖房：ヒートポンプエアコン、電気床暖房

 (7)その他
　　・計画地内に建設される予定の温水プールに、ヒートポンプによる電化システム
　　　の採用を検討
　　・佐島の丘開発事業における電化住宅の販売促進を支援するため、電化機器をＰ
　　　Ｒするモデルハウスなどの建設を検討

２．オール電化住宅の特長

  ＜安心・快適・クリーンで環境にやさしい＞
　　・エネルギーロスの少ない住宅と高効率な電化機器との組み合わせで、省エネル
　　　ギー性は従来の住宅より高くなる。また、室内環境をクリーンに保つため、住
　　　宅自体の耐久性も長くなり、廃棄処理を含めライフサイクルにわたり環境にや
　　　さしい。
　＜経済的で家計にやさしい＞
　　・昼間の７割安な夜間の電力も利用するため、光熱費の低減がはかれる。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以　上