平成12年1月5日
東京電力株式会社
当社は1月1日午前から電力供給に直接関係のない事務処理系のシステムに
ついて順次確認作業を行ってまいりました。昨日から本日までに確認したもの
の中で、このたび原子力発電所の業務処理支援システムのプログラムの一部に
西暦2000年問題に起因した軽微な不具合が発見されましたので、次のとお
りご報告いたします。
・福島第二、及び柏崎刈羽原子力発電所において、業務処理支援システムの一
機能である個人線量帳票作成支援プログラムに日付情報を入力した際、一部
に実行エラーが発生し、検索・表示等ができなくなりました。なお、個人線
量データの保存は新規保存を含めて正常に行われており、今回の不具合発生
によるデータへの影響はありませんでした。
・柏崎刈羽原子力発電所において当該システムの一機能である放射線作業関連
書類作成支援プログラムに日付情報を含んだ番号を入力した際、一部に実行
エラーが起きました。
これらの不具合は、日付情報の処理において2000年を「00年」と認識
したことにより実行エラーが発生したものです。
なお、これらのプログラムは発電所内の各種業務処理を支援するシステムであ
り、当面の業務処理に支障を来すことはありません。従って、不具合を順次修
正しながら使用していく方向で対応をすすめております。
・また、1月4日午前10時頃に柏崎刈羽原子力発電所の試料分析室内にある
試料用放射線分析装置の一部を使用したところ、分析データの保存やプリン
タ出力ができなくなりました。今までの分析データの保存は正常であり、今
後の分析業務も別の装置で実施でき、支障はありません。原因調査の結果、
日付処理において2桁の数字で扱うべきところ、2000年を「100年」
と認識したことにより、装置のデータ処理などが停止したことが判明しまし
た。正しい日付に修正することにより、1月5日午前6時までに装置は復旧
しております。
以 上
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