福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2018年5月18日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
【主な作業実績と至近の作業予定等】
・5月18日午前11時28分、「免震棟PLC間通信異常」の警報が発生し、免震重要棟においてサブドレン水位が監視不能となり、その後、現場に設置してある水位計にてサブドレン水位が監視できていることを午前11時45分に確認。現在、各建屋の滞留水水位は近傍のサブドレン水位を超えていないことを確認できているものの、今後、サブドレン水位が免震重要棟にて継続的に監視することができない懸念があることから、午後0時15分、実施計画第1編第26条(建屋に貯留する滞留水)表26-2で定める運転上の制限「各建屋の滞留水水位が近傍のサブドレン水の水位を超えないこと」を満足できないと判断。建屋内滞留水の水位よりもサブドレン水位を、引き続き高く保つため、午後0時27分にサブドレンポンプ全台のくみ上げを停止。なお、プラントパラメータ、モニタリングポスト、排水路モニタなどには異常はないことを確認。
・5月17日午後1時9分頃、増設多核種除去設備(B)共沈タンクpH計につながるサンプルポンプ付近において保温材に水滴があること、および床面に水が溜まっていることを協力企業作業員が発見。漏えい範囲は、約50cm×50cm×深さ1mm、漏えいは止まっており、漏えいした水は堰内に留まっている。その後、漏えいした水は、増設多核種除去設備前処理過程のストロンチウム処理水であることを確認。増設多核種除去設備(B)共沈タンクpH計サンプルポンプは、運転停止中だったが前後弁を「閉」操作し、午後3時14分に拭き取りを完了。
【継続実施中の主な作業】
<1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し>
・2017年1月17日、3号機の燃料取り出し用カバー等の設置作業を開始し、8組からなるドーム屋根の吊り上げ作業を7月31日~2018年2月21日にかけて実施。
・2018年4月16日、2号機の燃料取り出しに向けて、オペフロ内の線量・ダスト濃度測定等の調査のため、オペフロ内へアクセスする開口の設置作業を前室内で開始。
<処理水貯留タンク>
・2015年5月27日、フランジボルト締めタイプの貯留タンクの解体開始。
【サブドレン他水処理施設の状況】
【地下水バイパスの状況】
【構内および海洋のサンプリング調査の状況】
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommision/planaction/monitoring/index-j.html
<福島第一原子力発電所における日々の放射性物質の分析結果>
http://www.tepco.co.jp/decommision/planaction/monitoring2/index-j.html
【原子炉および使用済燃料プールの冷却状況】
<原子炉>
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
・3号機原子炉注水設備の給水系配管については、原子炉注水設備の信頼性向上対策として、給水系ラインの改造工事を行う。
このため、5月10日午前10時40分から6月6日まで、原子炉注水を炉心スプレイ系(以下、「CS系」という)による単独注水に変更。
給水系原子炉注水量:1.5m3/h→0m3/h
CS系原子炉注水量 :1.5m3/h→3.0m3/h
なお、CS系による単独注水については、事前に実施した単独注水試験の結果、原子炉の冷却状態に異常がないことを確認。
<使用済燃料プール>
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールを冷却中(4号機は燃料取り出し済み)。
【1~6号機の状況】
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
<水位・圧力・温度など>
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/pla/index-j.html
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2017年12月31日)
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。