福島第一原子力発電所の状況について(日報)
2017年9月25日
東京電力ホールディングス株式会社
福島第一廃炉推進カンパニー
福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。
(下線部が新規事項)
<主な作業実績と至近の作業予定等>
・9月24日午後2時30分、構内の汚染水タンクD-C1タンク において「貯槽タンク水位低」の警報が発生。その後、当社社員が目視による現場確認を実施し、漏えい等の異常がないことを確認。また、漏えいの有無を確認するため、当該タンク廻りの線量測定を実施したところ、約6μSv/hであり、当該タンク周辺の雰囲気線量と同等であることを確認。
当該タンクについて、至近の水位状況を確認したところ、9月23日時点で14.9%であった水位が9月24日午前中に16.4%まで一時的に上昇し、警報が発生した時点で14.5%まで水位が戻ったことを確認。
同日、午後5時13分に、隔離状態にある当該タンクと隣接するタンク(D-C2タンク)との連結弁を開とし、隣接するタンクの水位計を確認したところ、水位低下が見られないことから、当該タンクからの漏えいはないと判断。
<継続実施中の主な作業>
【1~3号機使用済燃料プールからの燃料取り出し】
・2017年1月17日 3号機の燃料取り出し用カバー等の設置作業を開始。
7月31日 燃料取り出し用カバードーム屋根の吊り上げ、組み立て作業を開始。
【処理水貯留タンク】
・2015年5月27日 フランジボルト締めタイプの貯留タンクの解体開始。
【陸側遮水壁】
・2017年8月22日 完全閉合に向けた凍結運転を開始(第三段階)。
<サブドレン他水処理施設の状況>
・2017年8月2日午後6時31分頃、4号機原子炉建屋南西側に設置しているサブドレンピットNo.51の水位が一時的に低下したことについて、4号機原子炉建屋および廃棄物処理建屋近傍のサブドレン水の分析を実施(採取日9月23日、9月24日)した結果、前回の分析結果と比較して有意な変動はなし。
<4号機原子炉建屋および廃棄物処理建屋近傍のサブドレン分析結果>
<構内および海洋のサンプリング調査の状況>
・海水(港湾内、港湾外近傍、1~4号機取水口内)、地下水(1~4号機護岸、H4・H6タンクエリア周辺、地下貯水槽周辺、地下水バイパス)、排水路等の水質調査を実施した結果、至近の分析値と比較して有意な変動はなし。
※サンプリング結果の詳細については当社ホームページをご参照ください。
http://www.tepco.co.jp/decommision/planaction/monitoring/index-j.html
<原子炉および使用済燃料プールの冷却状況>
【原子炉】
・1~3号機原子炉への注水を継続中(各号機ともに冷温停止状態を継続中)。
【使用済燃料プール(SFP)】
・1,2,3,5,6号機使用済燃料プールの安定冷却を継続中(4号機は燃料取り出し済み)。
・2号機において、SFP水温評価の妥当性および外気温が上昇する夏季におけるSFP水温を確認するため、SFP循環冷却系の一次系の運転を継続した状態で、熱交換器の二次系冷却水の通水を停止する試験を8月21日から開始(9月下旬頃まで試験予定)。
・5号機において、使用済燃料プール冷却浄化系(FPC系)にて冷却している使用済燃料プール(SFP)について、FPC系を冷却している原子炉補機冷却系の弁点検を行うため、SFP冷却をFPC系から残留熱除去系(RHR系)に6月29日に切り替え。切り替えの際にSFP冷却が一時停止。原子炉補機冷却系の弁点検が終了した段階で、SFP冷却をRHR系からFPC系に戻す予定。
<1~6号機の状況>
※プラント関連パラメータ等の詳細については当社ホームページをご参照ください。
・水位・圧力・温度など
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/pla/index-j.html
・滞留水の水位・移送、処理の状況
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/tairyusui/index-j.html
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:2016年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:2015年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成26年12月31日午後4時)
参考資料(最終更新日時:平成25年12月31日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。