EV複数台充電時の使用電力を抑制する普通充電器の販売開始について
~EV用普通充電器の設置を検討されるお客さまに向けて~
2022年3月1日
東京電力ホールディングス株式会社
当社は、電気自動車・プラグインハイブリッド車(以下「EV」)を複数台充電する際に使用電力を抑制する「多台数対応EV普通充電器(JW-EVSE-TPC01-0340)」(以下「本製品」)の開発を行い、グループ会社を通じて本日より販売を開始いたします。
東京電力グループでは、車両のゼロエミッション化を目指す国際イニシアティブ「EV100※1」に国内エネルギー企業として初めて加盟し、2030年度までに業務車両を100%電動化することを目指しています。その中で、同一の敷地内で複数台のEVを充電する場合、電気設備や電気契約容量の大幅な増設を伴うケースが多く、コスト面への対応が課題となることがわかっています。
このたび当社が開発した本製品は、複数台のEVを同時に充電する際に、各EVの充電電流を制御することで合計使用電力を抑制します。充電制御のための通信にローカル無線方式を採用することで、通信線の敷設や通信・サーバー利用料が発生しないほか、充電器自体に制御プログラムを組み込むことで外部制御装置を不要とし、工事費用の低減と、参考価格160,000円/台(税込)というお求めやすい価格設定を実現しました※2。また、軽量コンパクトな設計と、一般的なコンセントと同じピッチ(83.5mm)の取り付け穴を採用することで、既存のEV充電用コンセントからの置き換えも容易にしています。
当社は、投資・運用コストともに抑えることができる本製品を、事業所の構内や商業施設、集合住宅等の駐車場に多台数の充電器を設置される事業者さま・自治体さまに積極的に提案し、EVの充電環境整備と普及促進を通じて、社会のカーボンニュートラル化の推進に貢献してまいります。
- ※1 非営利団体The Climate Group主導のもと、自社車両のEV化や充電インフラ整備などを推進する企業が集結する国際イニシアティブ
- ※2 別途、送信機(参考価格:60,000円/台・税込)の設置が必要(1箇所につき1台)
以 上
<別紙>