2021年2月10日
東京電力ホールディングス株式会社

 本日の原子力規制委員会において、原子力規制庁が実施した当社原子力発電所における2020年度第3四半期実施計画検査および原子力規制検査の結果が報告されました。
 当社においては、福島第一原子力発電所、柏崎刈羽原子力発電所について、以下の指摘事項がございました。

<福島第一原子力発電所>(1件)
・1号機 PCVガス管理設備サーバ記憶媒体交換時の誤操作による排気ファン全停
  違反区分※1:軽微な違反(監視)

<柏崎刈羽原子力発電所>(2件)
・6号機 安全処置の不備による使用済燃料プール冷却浄化系ポンプの自動停止
  安全上の重要度※2:緑
  違反の深刻度レベル※3:SL IV
・核物質防護に関する事案(社員によるIDカード不正利用)
  安全上の重要度:白
  違反の深刻度レベル:SL III

 当社は、引き続き、さらなる安全性、信頼性の向上に努めてまいります。

以 上

  • ※1  

    実施計画の違反区分は原子力安全に及ぼす影響の程度に応じて「違反」「軽微な違反(監視)」に区分される。このうち、軽微な違反(監視)は、原子力安全に影響はあるが軽微なものであり、事業者自身の改善処置による改善が見込まれるものとなる。

  • ※2  

    安全重要度評価:
     安全上の重要度は、原子力施設の安全確保に対する劣化程度に応じて「赤」「黄」「白」「緑」に区分される。各区分の定義は以下の通り。
    赤:安全確保の機能又は性能への影響が大きい水準
    黄:安全確保の機能または性能への影響があり、安全裕度の低下が大きい水準
    白:安全確保の機能または性能への影響があり、安全裕度の低下は小さいものの、規制関与の下で改善を図るべき水準
    緑:安全確保の機能または性能への影響があるが、限定的かつ極めて小さなものであり、事業者の改善措置活動により改善が見込める水準

  • ※3  

    違反の深刻度レベル(SL: Severity Level)は、法令要求に対する違反の程度に応じて「SL I」「SL II」「SL III」「SL IV」に区分される。
    各区分の定義は以下の通り。
    SL I:原子力安全上又は核物質防護上重大な事態をもたらしたもの、またはそうした事態になり得たもの
    SL II:原子力安全上又は核物質防護上重要な事態をもたらしたもの、またはそうした事態になり得たもの
    SL III:原子力安全上又は核物質防護上一定の影響を有する事態をもたらしたもの、又はそうした事態になり得たもの
    SL IV:原子力安全上または核物質防護上の影響が限定的であるもの、またはそうした状況になり得たもの

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