2019年6月4日
東京電力ホールディングス株式会社
日本電気株式会社
Goal connect株式会社
積水化学工業株式会社
東京電力パワーグリッド株式会社
東京電力エナジーパートナー株式会社
株式会社東光高岳
東芝エネルギーシステムズ株式会社
一般財団法人日本気象協会

 東京電力ホールディングス株式会社、日本電気株式会社、Goal connect株式会社、積水化学工業株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社、東京電力エナジーパートナー株式会社、株式会社東光高岳、東芝エネルギーシステムズ株式会社、一般財団法人日本気象協会を含む30社※1は、経済産業省が一般社団法人環境共創イニシアチブを通じて公募する実証事業「平成31年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金(VPPアグリゲーター事業)」に申請し、5月30日に採択されました。バーチャルパワープラント※2(以下、「VPP」)の構築とそれを通じたリソースアグリゲーション事業の実現を目的として、本日から本実証を開始いたします。

 近年、太陽光発電などの再生可能エネルギー(以下「再エネ」)による出力変動や余剰電力の発生など、電力系統の安定運用に影響を及ぼす課題が顕在化しつつあります。電力系統の安定化には発電所などによる調整が必要ですが、発電設備を保有・維持するにはコストがかかります。このような中、継続的な再エネ導入と電力系統安定化を低コストで両立する新たな仕組みが必要とされています。

 30社は実証事業を通じ、将来にわたる継続的な再エネの導入拡大と電力系統の安定化の両立を目指し、社会に分散して存在するエネルギーリソース(蓄電池、電気自動車、給湯設備、太陽光発電等の多種多様な電力設備)をメガワット級の調整力とするVPPの構築に取り組みます。
 2016年度は、アグリゲーションコーディネーター※3(以下、「AC」)のシステム開発、リソースの整備を行いました。2017年度は、送配電事業者向けのサービスを見据えたACシステムの改良と実証、リソースアグリゲーション事業のビジネスモデルの検討等を実施しました。2018年度は、将来の需給調整市場を見据えたACシステムの改良と実証、配電系統の安定化に関する検討等を実施しました。
 2019年度は、共同企業が新たに10社参画し、アグリゲーション事業の早期実現に向けて、リソースの整備・拡大を進めるとともに、需給調整市場を見据えたACシステムの更なる改良と技術実証、制度課題やビジネスモデルの検討等を実施します。

 30社はVPPの構築を通じ、世界的なエネルギー・環境問題を解決するための革新的なエネルギーマネジメントシステムと、リソースアグリゲーション事業の確立を目指します。

以 上

別紙

    ※1 30社:
    アグリゲーションコーディネーター3社(◎:幹事社)
     ◎東京電力ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:小早川智明)
     〇日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼 CEO:新野隆)
     〇Goal connect株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:大下明)

    実証協力事業者6社
     ○積水化学工業株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:髙下貞二)
     ○東京電力パワーグリッド株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子禎則)
     〇東京電力エナジーパートナー株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:秋本展秀)
     〇株式会社東光高岳(本社:東京都江東区、代表取締役社長:武部俊郎)
     〇東芝エネルギーシステムズ株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:畠澤守)
     〇一般財団法人日本気象協会(本社:東京都豊島区、会長:石川裕己)

    リソースアグリゲーター21社
     〇株式会社グローバルエンジニアリング
     〇ONEエネルギー株式会社
     〇株式会社NTTファシリティーズ
     〇大崎電気工業株式会社
     〇株式会社ファミリーネット・ジャパン
     〇ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
     〇京セラ株式会社
     〇エフィシエント株式会社
     〇MULユーティリティーイノベーション株式会社
     〇静岡ガス株式会社
     〇エリーパワー株式会社
     〇株式会社エネルギー・オプティマイザー
     〇株式会社関電工
     〇日本工営株式会社
     〇株式会社サニックス
     〇東洋エンジニアリング株式会社
     〇自然電力株式会社
     〇八千代エンジニヤリング株式会社
     〇株式会社竹中工務店
     〇東京ガス株式会社
     〇株式会社エネ・ビジョン

    ※2 バーチャルパワープラント(VPP):
     情報通信技術等により、分散するエネルギーリソースを統合的に制御し、あたかも一つの発電設備のように機能する仮想発電所

    ※3 アグリゲーションコーディネーター(AC):
     需要家とVPPサービス契約を締結してリソース制御を行う事業者(リソースアグリゲーター)が制御した電力量を複数束ね、一般送配電事業者や小売電気事業者と直接電力取引を行う事業者

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    ~「平成31年度需要家側エネルギーリソースを活用したバーチャルパワープラント構築実証事業費補助金(VPPアグリゲーター事業)」採択決定~