不適合管理委員会報告情報（平成19年11月16日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年１１月１６日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年11月16日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　８　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	起動用開閉所変圧器油面計取替作業において、連成計（変圧器内窒素圧力）に指示値不良が認められたため、対応検討。	D
2	1号機	第一給水加熱器（Ｃ）漏えい確認試験時、同加熱器液位検出発信器元弁に開固着が認められたため、当該発信器元弁を点検。	D
3	1号機	タービン潤滑油系油清浄機ガス抽出機点検において、同ガス抽出機サクションコーン取付用ボルト穴（６箇所）にガタツキが認められたため、当該ボルトを交換。	D
4	1号機	復水脱塩装置復水脱塩塔（Ｊ塔）フランジ点検において、復水入口ノズルフランジボルト２本にカジリが認められたため、当該ボルトを交換。	D
5	1号機	低圧炉心スプレイポンプ電動機点検において、同電動機固定子楔に４本の緩み楔、４２本の許容緩み楔が認められたため、当該緩み楔及び許容緩み楔を補修。	D
6	1号機	復水器ホットウエル水位制御弁バイパス電動弁点検において、開放していた同水位制御弁前弁ボンネットより配管内からの溜まり水の溢水（約６リットル）が確認された。当該水の汚染検査（汚染なし）を実施し、水を回収。又、作業員は、当該弁開放部からの溢水の発生を当社に連絡しなかったため、対応検討	B	・平成19年11月19日再審議にてグレード変更「対象外→B」
7	2号機	原子炉を起動中に低圧炉心スプレイ系の試験可能逆止弁の開閉確認試験を実施したところ、当該逆止弁が全開後、閉動作時間が通常時より長いことが確認されたため、対応検討。	B
8	3号機	設備パトロールにおいて、コントロール建屋１階中央ケーブルトレイ床貫通部のシール材に剥がれが認められたため、当該箇所を補修。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３