不適合管理委員会報告情報（平成19年10月15日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年１０月１５日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年10月15日（月）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　８　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	主復水器連続洗浄装置（Ａ～Ｃ系）ブースターポンプ点検において、同ポンプケーシングに腐食（Ａ１，２：３箇所、Ｂ１、Ｃ１：２箇所、Ｃ２：４箇所）が認められたため、当該腐食箇所を補修。	D
2	1号機	主タービンの低圧タービン（Ｃ）内部車室上半部浸透探傷検査において、同車室上半部に円形状指示模様及び線状指示模様が認められたため、当該指示模様部を補修。	D
3	1号機	主タービンバイパス弁浸透探傷検査において、同バイパス弁第５弁弁座に線状指示模様が認められたため、対応検討。	D
4	2号機	１、２号機工具センターにおける「継足ロッド型内側マイクロメータ」点検において、同マイクロメータロッド（25mm）ねじ山に破損が認められたため、当該ロッドを交換後、再校正。	D
5	2号機	原子炉建屋大物搬出入口における物品搬出のための汚染確認測定において、防塵マスク１個に汚染（表面汚染密度：６．６Ｂq/cm²）が確認されたため、汚染した防塵マスクを養生、仮置き、対応検討。	D
6	3号機	活性炭式希ガス・ホールドアップ塔空調機運転切替（ファン２→ファン１）において、停止した空調機ファン２の出口重力ダンパーが閉にならなかったため、当該ダンパーを点検。	D
7	4号機	設備パトロールにおいて、原子炉建屋北側屋外消火栓（ＦＨＯ－７）の弁に破損が認められたため、当該弁を交換。	D
8	1.2号廃棄物処理設備	雑固体廃棄物固型化用モルタル供給装置制御盤において、同装置運転中制御盤にエラー表示灯が点灯し装置が停止したため、現場確認後、運転再開操作を実施したが運転できないことが認められたため、調査及び対応検討。	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３