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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年4月18日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年4月18日(水)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 18 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 原子炉格納容器調気系真空破壊弁(AO-F025C)点検において、同弁フランジ取付ボルトのスプリングワッシャ1枚(全16枚)に破損が認められたため、当該ワッシャを交換 D  
2 2号機 補機冷却海水系電解鉄イオン供給装置鉄イオン供給ポンプ吐出逆止弁(F302)点検において、同弁ヒンジピンの弁体アーム連結部に摩耗が認められたため、当該ヒンジピンを交換 D  
3 2号機 燃料取り出し作業において、中性子源領域モニタ(C)の周囲4本の燃料を取り出したにもかかわらず、同中性子源領域モニタ(C)の指示値が9cpsを指示し、「ペリオド短」警報が頻発することから、当該モニタ(C)の動作不良が考えられるため、原因調査。なお、他の中性子源領域モニタ(A、B、D)は、問題なし D  
4 3号機 定期事業者検査要領書「非常用予備電源装置検査(その3)」において、誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正 D  
5 3号機 定期事業者検査要領書「監視機能健全性確認検査(その1の1)」において、誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正 D  
6 3号機 復水脱塩装置復水脱塩塔(D)復水入口弁(MO-F007D)駆動部点検において、同弁駆動用電動機の軸受け部より異音の発生が認められたため、当該の軸受を交換 D  
7 3号機 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備冷却海水系海水ポンプ点検において、同ポンプ下部軸受け内径とシャフトスリーブ外径の間隙寸法に判定値外れが認められたため、当該下部軸受及びシャフトスリーブを交換 D  
8 3号機 主タービン点検に伴う低圧タービン(B)外部車室の溶接部浸透探傷検査において、指示模様(83箇所)が認められたため、当該部を溶接補修 D  
9 3号機 主タービン点検に伴う低圧タービン(C)外部車室の溶接部浸透探傷検査において、指示模様(33箇所)が認められたため、当該部を溶接補修 D  
10 3号機 給水系給水流量発信器(FT087B-1)点検において、同計器テスト弁(高圧側)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
11 3号機 タービン主蒸気系・補助蒸気系蒸気式空気抽出器補助蒸気管ドレントラップ(D006)点検において、同ドレントラップのバイメタルユニットのスナップリングに割れが認められたため、当該スナップリングを交換 D  
12 3号機 原子炉建屋主蒸気隔離弁外弁室のホイスト式クレーンにおいて、主蒸気隔離弁(F003A)点検による部品の吊上げ、移動作業をおこなっていたところ、走行用トロリの操作チェーンが滑車にからまったことから、同操作チェーンを外そうとした際、滑車が破損し、滑車と操作チェーンが脱落したため、当該の滑車及び操作チェーンを交換 D  
13 3号機 復水脱塩装置復水脱塩塔(D)樹脂移送用水流量設定弁(F010D)の浸透探傷検査において、弁体シート面に指示模様が認められたため、対応検討 D  
14 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3SHX点検において、2ユニット(3C:4号機取水設備スクリーン洗浄ポンプ(A)、5A:予備)のしゃ断器位置検出用スイッチに動作不良が認められたため、当該位置検出用スイッチを交換 D  
15 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3SHX点検において、9ユニット(3A、3B、3C、4A、5A、5C、6B、7A、7C)の盤内防炎シートに固定ピン脱落による剥がれが認められたため、当該防炎シートを取付 D  
16 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3SHX点検において、2ユニット(3B:3号機取水設備スクリーン洗浄ポンプ(A)、4B:3号機取水設備スクリーン洗浄ポンプ(B))のしゃ断器位置検出用スイッチに動作不良が認められたため、当該位置検出用スイッチを交換 D  
17 3号機 原子炉冷却材再循環ポンプ用可変周波数電源装置(B)用駆動電動機(B)点検において、同電動機固定子巻線中性点の短絡バーに絶縁処理の未処理が確認されたため、当該短絡バーを絶縁処理 D  
18 4号機 主蒸気系統配管の水張り作業のための主蒸気系主蒸気第3弁の「閉」操作時、同弁用テストスイッチを「テスト」位置としたにもかかわらず、同弁の「テスト中」表示が発生しないことから、原因調査後、対応検討 C ・H19年5月17日再審議にてグレード変更「D→C」

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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