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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年3月20日分) |
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◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。 |
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平成19年3月20日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。 |
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その他 : 15 件 |
No. |
号機等 |
不適合件名 |
グレード |
備 考 |
1 |
1号機 |
1.2号機工具管理センターのトルクレンチ定例校正において、トルクレンチ1台に判定値外れが認められたため、当該トルクレンチを再校正 |
D |
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2 |
1号機 |
主発電機固定子巻線冷却水系において、「発電機冷却水系統故障」、「整流器冷却水差圧高」表示が発生したことから確認したところ、同系統のパラメータ(流量、圧力、差圧)には問題がないことから、整流器冷却水流量スイッチ(FS025)の動作不良が考えられるため、当該流量スイッチを点検 |
D |
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3 |
1号機 |
タービン建屋換気空調系主冷凍機(C)運転中において、「潤滑油異常」表示が発生し、同主冷凍機(C)が停止したため、原因調査後、対応検討 |
D |
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4 |
2号機 |
設備パトロールにおいて、タービングランド蒸気系グランド蒸気蒸化器加熱蒸気圧力制御弁(小弁)(PCV-F001B)のポジショナーの供給空気チューブ接続部より空気の微少漏えいが認められたため、当該弁ポジショナーの点検を検討、 当該弁の機能に問題なし |
D |
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5 |
3号機 |
抽気系復水器(B)器内圧力発信器(PT022B)検出ラインの異物除去作業時、同ラインを空気にて加圧したが圧力が保持できないことから、確認したところ、復水器(B)器内圧力検出元弁(F702B)にシートリークがあると考えられるため、当該圧力検出元弁を点検 |
D |
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6 |
3号機 |
復水脱塩装置復水脱塩塔(D)の樹脂移送操作時、移送工程プログラムに動作不良(移送プログラムが所定の工程通りに動かない)が発生したため、同設備のプログラムタイマの故障が考えられることから、当該プログラムタイマを点検 |
D |
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7 |
3号機 |
タービン主蒸気系・補助蒸気系蒸化器加熱蒸気圧力制御弁(小弁)(PCV-F010)点検において、同弁ポジショナーに不具合(可動部品の固着、摩耗)が認められたため、当該ポジショナーを補修 |
D |
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8 |
3号機 |
中央操作室制御盤における安全処置(制御ケーブルのリフト)確認時、制御ケーブル端子台表示のケーブル番号(ケーブル1本)に誤記(制御展開接続図との相違)が認められたため、当該ケーブル番号を訂正 |
D |
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9 |
3号機 |
中央操作室制御盤(H13-P602)のプロセス計算機用CRT(No.5)において、同CRT画面が表示不良となったため、当該CRTを点検 |
D |
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10 |
3号機 |
制御棒の想定外引き抜け事象調査において、第5回定期検査中の平成5年6月に原子炉格納容器漏えい率検査を行うため、制御棒駆動系水圧制御ユニットの弁の隔離操作を行ったところ、制御棒2本(全185本:50ー31、54ー31)が全挿入位置から一部引き抜けた状態になった事象が発生し、その後、当該制御棒2本を挿入し全挿入したことを確認した。なお、原子炉圧力容器、原子炉格納容器の蓋は閉状態であり未臨界であった。水圧制御ユニットの弁操作に当たっては、管理手順を遵守し、作業時の確認を徹底 |
A |
・3月20日公表済 ・H19年3月29日再審議にてグレード変更「C→A」 |
11 |
4号機 |
3.4号機工具管理センターのトルクレンチ定例校正において、トルクレンチ4台に判定値外れが認められたため、当該トルクレンチを再校正 |
D |
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12 |
4号機 |
プロセス放射線モニタ系主蒸気管放射線モニタ装置4台(RIS-781A~D)の設定値確認において、同装置演算処理回路の時定数に設定誤りが認められたため、当該時定数を正規値に設定、及び是正処置を検討 |
A |
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13 |
1.2号廃棄物 処理設備 |
廃棄物処理補機冷却系海水ポンプ(A)停止時、同ポンプが逆転動作したことから、同ポンプ吐出逆止弁(F301A)の動作不良(開固着)が考えられるため、当該逆止弁を点検 |
D |
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14 |
3.4号廃棄物 処理設備 |
固化系乾燥機(A)運転中において、同乾燥機ドレンラインのファンネルより蒸気の微少漏えいが確認されたことから、同乾燥機下部蒸気ベント逆止弁(F1511A)にシートリークが考えられるため、当該逆止弁を点検 |
D |
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15 |
その他 |
データ処理に関する調査,点検において、「原子力発電所周辺環境放射能測定結果報告書(年報及び四半期報)」の空間線量率の平常の変動幅の誤記(平成14年度、平成17年度、平成18年度)、及び大気浮遊じんの平常の変動幅の誤記(平成14年度、平成16年度)が認められたため、当該誤記を県へ連絡、及び報告書を訂正並びに対応検討 |
D |
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公表区分 |
事象の概要 |
主な具体例 |
区分1 |
法律に基づく報告事象等の重要な事象 |
・ 計画外の原子炉の停止
・ 発電所外への放射性物質の漏えい
・ 非常用炉心冷却系の作動
・ 火災の発生 など |
区分2 |
運転保守管理上、重要な事象 |
・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
(技術基準に適合する場合)
・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
・ 原子炉等への異物の混入 など |
区分3 |
運転保守管理情報の内、信頼性を確保
する観点から速やかに詳細を公表する |
・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
・ 主要パラメータの緩やかな変化
・ 人の負傷または病気の発生 など |
その他 |
上記以外の不適合事象 |
・ 日常小修理 など |
【原子力発電所における不適合事象の是正管理】
原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
* 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)
○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード |
主な具体例 |
As |
・法令、安全協定に基づく報告事象
・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
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A |
・保安規定に関わる不適合事象
・定期検査工程へ大きな影響を与える事象 |
B |
・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
・運転監視の強化が必要な事
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C |
・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象 |
D |
・通常のメンテナンス範囲内の事象 |
対象外 |
・消耗品の交換等の事象 |
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(お問い合わせ)
福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
電 話 0240-25-1353 |
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