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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年5月29日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年5月29日(月)に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡 例 ]
公表区分 事象の概要 主な具体例
区分 1 法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
区分 2 運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
  (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
区分 3 運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象  ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
その他 上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など



   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 2 件
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 2号機 定格熱出力一定運転中において、5月29日に原子炉の熱出力を計測するための中性子束が増加したことを示す警報「APRM(平均出力領域モニタ)B系高高/機器動作不能」他が発生した。APRM(全6チャンネル(A~F))はチャンネルFのみに指示値の増加が認められ、他のチャンネル及び原子炉出力に異常が認められないことから、当該チャンネルの誤動作と推定した。調査を行った結果、当該チャンネルFに接続する検出器1個(全22個)の不良(短絡)により誤動作し、警報が発生したことが判明したため、不良検出器を当該チャンネルから除外し、次回定期検査時に交換 ・5月30日公表済
2 4号機 定格熱出力一定運転中において、平成18年5月28日頃より原子炉再循環ポンプ(A)の第2段軸封部温度に一時的な上昇が見られたが、その後安定していた。6月11日から同軸封部に再度、温度上昇傾向が見られ、6月12日午前8時21分頃、一時的に77℃まで上昇、その後70℃前後で推移していることが認められたため、監視体制を敷き、監視を強化。(なお、ポンプシール機能は維持されている。) ・6月12日に公表したことにより公表区分を「その他」から「区分3」に変更→公表文へ

   その他
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 1号機 非常用ディーゼル発電設備(B系)空気圧縮機用電動機点検時、電動機主回路ケーブル用フレキシブル電線管の折損が認められたため、当該フレキシブル電線管を交換  
2 1号機 制御棒駆動水圧系制御棒駆動水ポンプ補助油ポンプ(B)用電動機点検時、電動機主回路ケーブル用フレキシブル電線管の折損が認められたため、当該フレキシブル電線管を交換  
3 1号機 非常用ディーゼル発電設備(B系)換気空調系非常用送風機(A)用電動機点検において、送風羽根軸嵌め合い部内径寸法及び回転子軸の反負荷側軸受け嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、当該部を補修  
4 1号機 原子炉冷却材浄化系ポンプ(A)ベアリングモニタ(Z103)点検において、圧力検出器の過大圧防止装置に動作不良が認められたため、当該過大圧防止装置を交換  
5 1号機 気体廃棄物処理系排ガス再結合器(A)ドレン弁(AO-F519A)アクチュエーター点検において、オイラーの空気量調節部より空気の微少漏えいが認められたため、当該オイラーを交換  
6 1号機 原子炉建屋換気空調系給気隔離弁(AO-F001A)及び排気隔離弁(AO-F021A)駆動用の電磁弁箱及び空気配管交換後の開閉試験において、当該隔離弁駆動用空気配管の接続に誤りのあることが認められたため、駆動用空気配管を正常に接続及び対応検討  
7 1号機 熱交換器建屋換気空調系電気品室(B)給気冷却器冷却水入口弁(F313)及び出口弁(F314)隔離時に、当該冷却器への冷却水の流入が止まらないことが認められたため、当該冷却器出入口弁を点検  
8 1号機 熱交換器建屋換気空調系電気品室(B)給気冷却器冷却水配管の安全処置(水抜き)実施時に、排水不良が認められたため、対応検討  
9 1号機 熱交換器建屋換気空調系給気ダクト外観点検において、地下1階連絡通路のダクトの一部に腐食が認められたため、当該腐食部を補修  
10 1号機 タービン建屋換気空調系排気ダクト外観点検において、地下1階給水加熱器ドレンポンプ(B)室のダクトの一部に破損が認められたため、当該破損部を補修  
11 1号機 残留熱除去機器冷却系熱交換器(D)の伝熱管の渦流探傷検査において、伝熱管4本に判定値外れが認められたため、当該伝熱管を交換  
12 1号機 定期事業者検査要領書「原子炉保護系インターロック機能検査(その6)」において、誤記が認められたため、誤記を訂正  
13 1号機 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備の冷却水水張り時に、清水加熱器ドレン弁(F509H)にシートリークが認められたため、当該ドレン弁を点検  
14 3号機 復水ろ過器(A)出口流量記録計(FRS007A)において、記録用紙の交換間違いが認められたため、正規の記録用紙へ交換及び対応検討  
15 3号機 原子炉補機冷却系第2中間ループサージタンクの水位において、低下傾向が認められたことから調査を行ったところ、原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(C)の伝熱管に漏えいがあるものと判明したため、当該伝熱管に閉止栓取付  
16 3号機 タービン補機冷却系サージタンクの水位において、低下傾向が認められたことから調査を行ったところ、タービン補機冷却系熱交換器(B)の伝熱管に漏えいがあるものと判明したため、調査及び対応検討  
17 3号機 酸素注入系酸素ボンベ切替後の漏えい確認において、酸素ボンベS出口弁(F001S)と出口配管接続部に酸素の微少漏えいが認められたため、調査及び対応検討  
18 4号機 格納容器内雰囲気モニタ系水素・酸素モニタ打点式記録計(ZR-604A)点検において、指示値不良(ハンチング)が認められたため、当該記録計を点検、補修  
19 4号機 起動時パトロールにおいて、主変圧器の二次側ブッシング(黒相)及び所内変圧器(A)の油冷却器接続部に油(絶縁油)のにじみ(滴下なし)が認められたため、油除去及び調査、対応検討  
20 3.4号廃棄物
処理設備
固化系粉体ホッパ供給装置(A)(D003A)点検時、当該装置の粉体水分除去用ヒーターの破損が認められたため、当該ヒーターを交換  
21 3.4号廃棄物
処理設備
固化系乾燥機下部三方弁(MO-F015A)点検における粉体保温用ヒーターのケーブル解線時、ケーブル端子の素線切れが認められたため、当該ヒータを点検  

(お問い合わせ)
福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
電 話 0240-25-1353




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