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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年5月16日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年5月16日(火)に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡 例 ]
公表区分 事象の概要 主な具体例
区分 1 法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
区分 2 運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
区分 3 運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象  ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
その他 上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など



   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 1号機 所内電源設備480V復水器連続洗浄装置モーターコントロールセンター1A-1-3回路No.5B(C1ボール捕集器)の負荷側絶縁抵抗測定値において、判定値(5MΩ以上)外れが認められたため、調査及び対応検討  
2 1号機 所内電源設備480V復水器連続洗浄装置モーターコントロールセンター1A-1-3点検において、主回路端子台10組、制御配線端子台10個に端子カバー固定用のツメの破損が認められたため、対応検討  
3 1号機 所内電源設備480V復水器連続洗浄装置モーターコントロールセンター1A-1-3点検において、制御配線端子台1個に端子セパレータの破損が認められたため、端子台を取替  
4 1号機 所内電源設備480/210Vタービン建屋モーターコントロールセンター1A-1-2点検において、主回路端子台4組、制御配線端子台3個に端子カバー固定用ツメの破損が認められたため、対応検討  
5 1号機 復水系復水回収タンク水位調節弁(LCV-F076)用アクチュエーター点検において、ポジショナー内部品(スプリング)に摩耗が認められたため、当該部品を交換  
6 1号機 設備パトロール時、復水系低圧タービン排気室スプレー温度制御弁(TCV-F037)のポジショナーマメゲージ2台(供給圧力用・入力信号圧力用)及び復水補給水調整弁(LCV-F104)のポジショナーマメゲージ3台(供給圧力用・入力信号圧力用・出力信号圧力用)に指示値不良(ステック)が認められたため、当該マメゲージを交換  
7 1号機 非常用ディーゼル発電設備(A)冷却水系統の水張り時、清水加熱器ドレン弁(F509A)にシートリークが認められたため、当該弁を点検  
8 1号機 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備用空気圧縮機(H-1)点検において、ピストン低圧リング(全4本)の摩耗が認められたため、当該ピストンリングを交換  
9 1号機 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備用冷却水機関直結ポンプインペラの浸透探傷検査において、インペラ羽根端部1箇所に指示模様が認められたため、インペラを交換  
10 1号機 原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(A)伝熱管の渦流探傷検査において、伝熱管11本に判定値外れ(残肉率50%以下)が認められたため、当該伝熱管を交換  
11 1号機 残留熱除去機器冷却海水(A)系の系統内水張り時、同系海水ストレーナドレン弁2台(F634A,F636A)及び残留熱除去機器冷却系熱交換器(A・C)の海水側ベント弁2台(F602A,F602C)にシートリークが認められたため、当該弁を点検  
12 1号機 循環水系取水側配管(A,B,C)の点検において、配管内面の塗装面に腐食(塗装の膨れ)の発生が認められたため、当該腐食箇所を補修  
13 1号機 設備パトロール時、復水系低圧タービン排気室スプレー調整弁後ドレン弁(F581A)に銘板間違いが認められたため、調査及び対応検討  
14 1号機 タービン補機冷却系熱交換器バイパス弁(F070)点検において、弁体押さえナットに微少なクラックが認められたため、対応検討  
15 2号機 第1回定期安全管理審査において、「換気空調系機能検査(その2)」検査要領書及び同工事施工要領書に測定ポイント数並びに測定ピッチが明記されていないとの指導を受けたため、当該要領書を改訂  
16 2号機 漏えい検出系において、「ペネトレーション破断」表示が発生したことから調査を実施したところ、原子炉格納容器貫通部外側計装配管破断検出用温度指示計(TIS-906)に動作不良(測定点7にオーバースケール)が認められたため、当該温度指示計を点検  
17 4号機 主復水器連続洗浄装置(A、B系)の主復水器伝熱管内洗浄用スポンジボールの回収率において、回収率の低下(A・B系共に70%台/通常時は90%以上)が認められたため、調査及び対応検討(C系の回収率は90%以上)  
18 4号機 プラント停止操作中の第4給水加熱器(B)において、「水位高高」(LS065B)表示が頻発したことから現場調査を実施したところ、当該給水加熱器(B)水位指示調節器(LIC-661B)の指示値は通常水位であったことから、水位スイッチを点検  
19 4号機 プラント停止操作後(全制御棒全挿入完了後)の中性子計装系中性子源領域モニタ(Cch)において、指示値動揺及び「ペリオド短」表示が頻発したことから、当該モニタ(Cch)をバイパスし、指示値安定及び「ペリオド短」表示消灯後に同バイパスを復旧及び調査並びに対応検討  
20 3.4号廃棄物
処理設備
固化系粉体ホッパ弁仕切弁(AO-F384)の全閉操作時、同弁の動作不良(開固着)が認められたため、調査及び対応検討  

(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353




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