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福島第一原子力発電所の状況について(日報)

福島第一原子力発電所の状況について(日報)
【午後3時現在】

平成25年12月29日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う当社福島第一原子力発電所の事故により、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに、大変なご心配とご迷惑をおかけしていることにつきまして、心より深くお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、平成23年4月17日、「東京電力福島第一原子力発電所・事故の収束に向けた道筋」をとりまとめ、同年7月19日に、「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を目標とするステップ1を達成しました。その後、同年12月16日に、「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」を目標とするステップ2の達成を確認し、同年12月21日には、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップをとりまとめました。
 平成25年11月18日、4号機使用済燃料プールからの燃料取り出し作業を開始しました。これに伴い、中長期ロードマップの第1期(ステップ2完了から2年以内に使用済燃料プールからの燃料取り出し開始)を前倒しして達成し、中長期ロードマップの第2期へ移行しました。
 引き続き、プラントの安定状態の確実な維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰還の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

福島第一原子力発電所の状況について、以下のとおりお知らせいたします。

下線部が新規事項

12月29日午前0時頃、G5タンクエリアにおいて、新設したタンクの漏えい試験に使用したろ過水を、同エリアの別の新設タンクに移送していたところ、仮設移送ポンプと移送用ホースの接続部より、1秒に3滴程度のろ過水が漏えいしていることを、タンクエリアパトロール中の協力企業作業員が発見。そのため、同日午前0時30分に仮設移送ポンプを停止し、ろ過水の漏えいが停止したことを確認。漏えいしたろ過水の表面線量を測定したところ、バックグラウンドと同等であることを確認。その後、現場の状況を確認したところ、漏えい範囲は約1m×1mであることを確認。また、漏えい量はろ過水の移送開始から仮設移送ポンプの停止までを漏えい時間と仮定し、4リットル程度と推定。ろ過水が漏えいした原因については、仮設移送ポンプと移送用ホース接続部の止水性が不足したことにより、漏えいに至ったものと推定。今後、当該接続部の止水処理を行い、ろ過水の移送を再開する。

《1号機(平成24年4月19日廃止)》
 ・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
 ・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
 ・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
 ・使用済燃料プール循環冷却系運転中

《2号機(平成24年4月19日廃止)》
 ・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
 ・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
 ・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
 ・使用済燃料プール循環冷却系運転中

《3号機(平成24年4月19日廃止)》
 ・復水貯蔵タンク(CST)を水源とする淡水を原子炉へ注水中
 ・原子炉および原子炉格納容器へ窒素封入中
 ・原子炉格納容器ガス管理システム運転中
 ・使用済燃料プール循環冷却系運転中
 ・3号機タービン建屋→集中廃棄物処理施設(高温焼却炉建屋)へ高濃度滞留水を移送中(12月17日午後4時~)

《4号機(平成24年4月19日廃止)》
 ・原子炉内に燃料なし(使用済燃料プールに保管中)
 ・使用済燃料プールから共用プールへ燃料移動中
 ・使用済燃料プール循環冷却系運転中

《5号機(地震発生前より定期検査中)》 ※平成25年12月18日に廃止を届出
 ・冷温停止中
 ・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《6号機(地震発生前より定期検査中)》 ※平成25年12月18日に廃止を届出
 ・冷温停止中(燃料は全て使用済燃料プールに保管中)
 ・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《共用プール》
 ・使用済燃料プール冷却浄化系運転中

《水処理設備および貯蔵設備の状況》
 ・セシウム吸着装置停止中
 ・第二セシウム吸着装置(サリー)運転中
 ・淡水化装置は水バランスをみて断続運転中
 ・多核種除去設備(ALPS)ホット試験中

《H4エリアタンクおよび周辺排水路の状況》
※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
 12月28日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。また、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、汚染水タンク水位計による常時監視(警報監視)においても異常がないことを確認。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

《1~4号機タービン建屋東側の状況》
※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1,2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。
 11月27日に採取した2,3号機取水口間ウェルポイント北側における分析結果で全ベータが高い値で検出されたことから、計画的に2,3号機東側に設置したウェルポイントから地下水のくみ上げを実施。

<最新の地下水移送実績>
 9月7日から1,2号機東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。
 1,2号機間護岸エリア地下水観測孔No.0-3-2でトリチウムが検出されていることから、12月11日より当該観測孔からの地下水の汲み上げを試験的に実施中。

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

《地下貯水槽の状況》
※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
 地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<最新のサンプリング実績>
 前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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