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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年11月14日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

※11月3日午前11時52分頃、2,3号機海水配管トレンチ内の滞留水の放射能濃度を低減するモバイル式処理装置の設置が完了したことから、吸着塔の通水確認を開始。その後、吸着塔の通水確認が終了したことから、11月14日午前10時53分より、2号機側のモバイル式処理設備の処理(連続)運転を開始。

※11月12日午前7時51分頃、3号機原子炉建屋5階中央部近傍より、湯気が発生していることをカメラにて確認。同日午前8時4分時点のプラント状況、モニタリングポストの指示値等に異常は確認されていない(午前7時50分時点の気象データは、気温5.4℃、湿度71.8%)。その後、11月13日午後3時25分頃には、湯気が確認されなくなった。なお、同日午後3時27分時点におけるプラント状況、モニタリングポスト指示値等に異常は確認されていない(午後3時20分時点で気温8.5℃、湿度41.7%)。
11月14日午前7時51分頃、3号機原子炉建屋5階中央部近傍より、湯気が発生していることをカメラにて確認。同日午前8時4分時点のプラント状況、モニタリングポストの指示値等に異常は確認されていない(午前7時50分時点の気象データは、気温5.8℃、湿度83.7%)。

水中遊泳ロボットワーキンググループにて遠隔操作による水中ロボット技術の検討を実施しているが、11月13日、1号機トーラス室において水上ボートによる原子炉格納容器ベント管(原子炉格納容器とサプレッションチェンバ(S/C)をつなぐ配管)の下部周辺調査を実施。調査したベント管4本うち(全部で8本)、1本のベント管(S/C側)上部方向より水の漏えいを確認。また、別のベント管のサンドクッションドレン管が破損しており、その部分からも水の漏えいを確認。引き続き、残りのベント管について調査を実施予定。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
11月13日のパトロールにおいて、新たな高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))は確認されていない。また、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。さらに、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)を確認。なお、サーモグラフィーによる水位確認(前日撮影分の分析結果)については、前日の雨の影響により撮影できなかったため、実施していない。

11月10日のパトロールにおいて、H5-D-No.4タンク*1壁面(タンク鋼鈑の第1段目と第2段目のフランジ部)に水滴跡が発見されたことから、当該箇所の70μm線量当量率(β+γ線)測定を行ったところ、高い線量当量率が確認された。タンク目視点検の結果においては、当該箇所に漏えいは確認されておらず、また、サーモグラフィーによる水位確認結果(11月9日撮影分の分析結果)においても、当該タンク水位低下は確認されていない。

<高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))>
・H5-D-No.4タンク(南東側)
 70μm線量当量率(ベータ線)(5cm距離*2) 29.8mSv/h
 1cm線量当量率(ガンマ線)(5cm距離*2) 0.2mSv/h

*1:9月1日にお知らせしたH5エリアIVグループNo.5タンクと同一タンク。(タンク管理番号の変更による)
*2:高線量率箇所から5cm離れた位置

また、当該タンクエリア堰内水のサンプリング結果は以下のとおり。
・11月10日採取分
 セシウム134:検出限界値未満(検出限界値は12Bq/L)
 セシウム137:検出限界値未満(検出限界値は17Bq/L)
 全ベータ:2300Bq/L
 ストロンチウム90:310Bq/L(簡易測定法により計測)
・11月11日採取分
 セシウム134:検出限界値未満(検出限界値は12Bq/L)
 セシウム137:検出限界値未満(検出限界値は17Bq/L)
 全ベータ:2300Bq/L
 ストロンチウム90:400Bq/L(簡易測定法により計測)
・11月12日採取分
 セシウム134:検出限界値未満(検出限界値は12Bq/L)
 セシウム137:検出限界値未満(検出限界値は18Bq/L)
 全ベータ:2100Bq/L
 ストロンチウム90:300Bq/L(簡易測定法により計測)

これらの測定結果より、値に有意な変化がないことや定例で実施しているタンクパトロールでも異常がないことから、当該タンクからの漏えいはないものと考えている。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えい、およびB南エリアタンク(B-A5)上部天版部からの滴下を受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
H4エリア周辺の地下観測孔E-1地点の全ベータ濃度について、緩やかな上昇傾向が続いていたが、11月12日採取の測定結果では前回値と同程度になっている。その他の分析結果については、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1・2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。

<最新の地下水移送実績>
9月7日からウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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