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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年11月10日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

※11月9日午前8時頃、3号機原子炉建屋5階中央部近傍より、湯気が発生していることをカメラにて確認。同日午前8時時点のプラント状況、モニタリングポストの指示値等に異常は確認されていない(午前8時時点の気象データは、気温9.5℃、湿度77.6%)。その後、同日午後3時頃には、湯気が確認されなくなり、11月10日午前7時45分時点でも湯気は確認されていない。なお、11月10日午前8時15分時点におけるプラント状況、モニタリングポスト指示値等に異常は確認されていない(午前7時40分時点で気温16.6℃、湿度91.6%)。

11月9日の汚染水タンクパトロールにおいて、午後1時11分頃、福島第一原子力発電所構内H6北エリアの堰(H6-N-A1タンク近傍)より堰内溜まり水(堰内水位は約12cm)が漏えいしていることを協力企業巡視員が発見し、午後2時15分頃に当社社員が漏えいしていることを確認。漏えい水が溜まっている範囲は約80cm×約100cmであり、当該漏えい箇所の近傍には排水路が無いため、海洋への流出の可能性は無い。また、当該エリアタンクには、漏えいの無いことを確認。その後、H6北エリア堰内の水のサンプリングを実施。分析結果は以下のとおり。

セシウム134:検出限界値未満(検出限界値は9.7Bq/L)
セシウム137:検出限界値未満(検出限界値は14Bq/L)
ストロンチウム90:140Bq/L(簡易測定法により計測)

応急的な止水処置として、漏えい箇所(H6-N-A1タンク南側の堰ドレン弁近傍)の堰の内側に、止水板および土のうを設置。この結果、11月9日午後6時47分に漏えいが停止していることを確認。また、漏えいの抑制対応として、同日午後6時39分から午後7時30分にかけて当該堰内の水の一部(約29m3)を地下貯水槽No.7へ移送。
移送状況については、漏えい等の異常がないことを確認。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
11月9日のパトロールにおいて、新たに2箇所の高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))が確認されたが、タンク目視点検の結果からタンクからの有意な漏えいは確認されていない。当該高線量当量率箇所は、堰床部の水溜まりがなくなったことから確認されたものと推定。なお、その他のタンクについては、高線量当量率箇所は確認されていない(11月9日に発生したH6北タンクエリアの堰内水(雨水)の漏えいは除く)。ただし、堰床部に雨水が溜まった箇所については、雨水による遮へい効果により引き続き線量当量率は低い状態となっている。さらに、目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)を確認。サーモグラフィーによる水位確認については、11月8日の雨の影響により撮影できなかったことから実施していない。

<高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))>
・H2-B-No.1タンク(南東側)
70μm線量当量率(ガンマ線+ベータ線)(50cm距離※1) 14.0mSv/h
70μm線量当量率(ベータ線)(5cm距離※2) 29.5mSv/h
1cm線量当量率(ガンマ線)(5cm距離※2) 0.5mSv/h

・H2-B-No.2タンク(北東側)
70μm線量当量率(ガンマ線+ベータ線)(50cm距離※1) 10.0mSv/h
70μm線量当量率(ベータ線)(5cm距離※2) 24.5mSv/h
1cm線量当量率(ガンマ線)(5cm距離※2) 0.5mSv/h

※1:床面から50cm、タンク側面から100cm離れた位置
※2:高線量率箇所から5cm離れた位置

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えい、およびB南エリアタンク(B-A5)上部天版部からの滴下を受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1・2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。

<最新の地下水移送実績>
9月7日からウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6,7の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<最新のサンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。


以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成25年10月22日午後3時)

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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