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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について

東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
【午後3時現在】

平成25年10月13日
東京電力株式会社

 平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
 福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
 また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
 プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。

 当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。

下線部が新規事項

【福島第一原子力発電所】
 1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
 5、6号機 地震発生前より定期検査中

※10月9日、2号機の取水口スクリーンのシルトフェンス内側および外側において、セシウム134およびセシウム137の値が、10月8日の分析結果と比較して有意な上昇傾向を確認。
今回の上昇は1,2号機取水口付近止水対策工事の影響による可能性が考えられるが、これを受けて10月11日から1週間を目途に、港湾内5地点(物揚場前、1~4号取水口内北側(東波除堤北側)、2号機スクリーン(シルトフェンス内側)、2,3号機取水口間、港湾口)のサンプリング頻度を上げてモニタリングを強化。
10月11日、12日採取分の5地点の海水のセシウム134、セシウム137、全ベータの測定結果については、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。また、10月10日、11日に採取した海水のトリチウムの分析結果についても、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えいを受け、同様の構造のタンクの監視、および詳細な調査を継続実施中。

<最新のパトロール結果>
10月10日に高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))が確認されたH3-B-No.6タンク(東側)およびH3-A-No.2タンク(北側)、H3-A-No.1タンク(南側)、また、10月11日に高線量当量率箇所(β+γ線(70μm線量当量率))が確認されたH3-A-No.1タンク(南側)の10月10日に高線量が確認された箇所とは別の箇所(計4箇所)については、本来、床面から50cm、タンク側面から100cm離れた位置で測定すべきところを、タンク廻りに設置されている足場等を避けて測定していたため、本来の測定距離よりもタンクに近い箇所で測定を行っていたことが判明。そこで、10月12日、本来の測定距離で測定しているが、70μm線量当量率測定結果では高線量当量率箇所は確認されていない。

その他のタンクについては、新たな高線量当量率箇所は確認されなかった。目視点検によりタンク全数に漏えい等がないこと(漏えい確認ができない堰内溜まり水内を除く)、サーモグラフィーによる水位確認(10月11日撮影分の分析結果)によりタンク水位に異常がないことを確認。

※H4エリアIグループNo.5タンクからの漏えい、およびB南エリアタンク(B-A5)上部天版部からの滴下を受け、福島第一南放水口付近、福島第一構内排水路、H4エリアタンク周辺および地下水バイパス揚水井No.5~12のサンプリングを継続実施中。

<最新のサンプリング実績>
10月12日採取分のH4エリア周辺のB排水路のB-1、B-2、B-3地点については、排水路に水がなくサンプリングができなかった。なお、排水路におけるその他の地点の分析結果については、大きな変動は確認されていない。また、H4エリア周辺のその他の地点の分析結果については、前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化するとともに、1・2号機タービン建屋東側に設置したウェルポイントおよび集水ピット(南)から地下水をくみ上げ中。

<最新の地下水移送実績>
9月7日からウェルポイントおよび集水ピット(南)地下水を2号機タービン建屋へ移送中。

<サンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

※7月1日に地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリング(地下貯水槽No.1~7のドレン孔水、地下貯水槽No.1~4,6の漏えい検知孔水、地下貯水槽観測孔、地下水バイパス調査孔、地下水バイパス揚水井No.1~4、海側観測孔)は継続実施中。

<拡散防止対策>
地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1、No.2のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を適宜実施中。

<サンプリング実績>
前回採取した測定結果と比較して大きな変動は確認されていない。

10月13日午前7時1分、6号機残留熱除去系については、現在、原子炉冷却のため原子炉停止時冷却モード(B系)にて運転中であるが、原子炉の開放作業に伴い、本モードによる運転を停止(停止時原子炉水温度:26.7℃)。その後、同作業が終了したことから、同日午前10時41分、原子炉停止時冷却モード(B系)を起動。起動後の運転状態に異常がないことを確認。停止中の原子炉水温は約26.8℃で運転上の制限値65℃に対して十分余裕があり、原子炉水温度管理上問題ない。

以 上

添付資料

参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)

※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。

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