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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
平成25年7月16日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社福島第一原子力発電所への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※7月11日午後1時20分頃、3号機原子炉建屋上部において、ガレキ撤去作業に使用していた無人重機から作動油が漏えいしていることを作業員が発見。午後1時43分頃、消防署へ連絡。当該重機については、3号機原子炉建屋上部より、地上に降ろして確認したところ、午後1時55分、油の漏えい停止を確認。当該重機については、念のためドレンパンの上に仮置き。その後、当該重機を確認したところ、油圧カッターの上部油圧ホース接続部分からの漏れであることを確認。なお、カメラによりオペフロ上部への漏えい跡がないことを確認。また、3号機使用済燃料プールへは当該重機から距離が離れているため油の流入なし。その後、無人重機の治具(油圧カッター)からの作動油漏れについては、上部油圧ホース接続部の緩みによる油漏れであったことから当該接続部を増締めするとともに、当該接続部の緩み防止処置を実施。7月16日、上記処置終了後に無人重機の治具(油圧カッター)の動作確認を行い、異常がなかったことを確認したため、使用を再開。
※5,6号機屋外の仮設タンク(9基)には、震災時に5,6号機各建屋に流入した海水および地下水(メガフロート水)を貯蔵しているが、7月16日午後1時、本仮設タンク水を5,6号機タービン建屋滞留水と同様に淡水化処理(RO)を行うため、6号機北側にあるFエリアタンクへ移送を開始。同日午後1時6分パトロールを実施し、漏えい等の異常がないことを確認。なお、本移送は8月下旬までの日中時間帯に行う予定。
※7月1日、地下貯水槽の汚染水は全て移送を終了しているが、拡散防止対策およびサンプリングは継続実施中。
<拡散防止対策>
6月19日、地下貯水槽No.1検知孔水(北東側)の全ベータ放射能濃度の低下が緩やかであることから、地下貯水槽No.1に淡水化装置(RO)処理水(全ベータ放射能濃度:約1×101Bq/cm3)を移送し希釈する処置を開始(地下貯水槽No.1内残水の全ベータ放射能濃度:6.6×104 Bq/cm3)。
最新の希釈作業実績:7月5日約40m3のろ過水を注水。
6月27日、地下貯水槽No.2検知孔水(北東側)の全ベータ放射能濃度の低下が緩やかであることから、地下貯水槽No.2にろ過水を移送し希釈する処置を実施。
最新の希釈作業実績:7月13日約20m3の淡水化装置(RO)処理水を注水。7月16日約60m3仮設タンクへ移送。
7月16日、地下貯水槽No.1~3の漏えい検知孔内に漏えいした水を仮設地上タンクへ、地下貯水槽No.1のドレン孔内に漏えいした水を当該地下貯水槽内へ移送する処置を実施。
<サンプリング実績>
7月15日、地下貯水槽No.1~7のドレン孔水(14箇所)、地下貯水槽No.1~4,6の漏えい検知孔水(10箇所のうち2箇所は試料採取不可)、地下貯水槽観測孔(22箇所)、海側観測孔(5)~(8)についてサンプリングを実施。分析結果については、前回(海側観測孔(5)~(8):7月8日、その他:7月14日)実施したサンプリングの分析結果と比較して大きな変動は確認されていない。
※1~4号機タービン建屋東側に観測孔を設置し地下水を採取、分析しており、6月19日、1,2号機間の観測孔において、トリチウムおよびストロンチウムが高い値で検出されたことを公表し監視強化中。
※7月15日に採取した3号機スクリーン海水(シルトフェンス内側)について、セシウム134、137、全ベータが、前回よりも高い値(セシウム134:350Bq/L、セシウム137:770Bq/L、全ベータ:1,000Bq/L)がでているが、過去の値と比較して大きな変動はなく、引き続き、同箇所のデータや、他の調査地点における地下水等のデータを蓄積して評価していく。
7月15日に採取した地下水観測孔No.1-2の水について、ろ過した水のガンマ核種の分析を実施した結果、これまでと同様の傾向が確認された。
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Reader(無料)が必要です。Adobe Readerのダウンロード
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