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東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響について
平成25年4月7日
東京電力株式会社
平成23年3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、当社の原子力発電所をはじめとした設備等が大きな被害を受けるなかで、立地地域の皆さまをはじめ、広く社会の皆さまに大変なご心配とご迷惑をおかけしておりますことに対し、心よりお詫び申しあげます。
福島第一原子力発電所の事故に関し、同年4月17日、事故の収束に向けた道筋を取りまとめ、7月19日に、ステップ1の目標「放射線量が着実に減少傾向となっていること」を達成いたしました。その後、12月16日に、ステップ2の目標「放射性物質の放出が管理され、放射線量が大幅に抑えられていること」の達成を確認いたしました。
また、同年12月21日に、福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップを取りまとめました。
プラントの安定状態の維持に取り組むとともに、1~4号機の廃止措置に向けて必要な措置を中長期にわたって進めていくことにより、避難されている方々のご帰宅の実現および国民の皆さまが安心して生活いただけるよう、引き続き全力で取り組んでまいります。
当社原子力発電所(福島第一および福島第二原子力発電所)への主な影響について、以下の通りお知らせいたします。
※下線部が新規事項
【福島第一原子力発電所】
1~4号機 廃止(平成24年4月19日)
5、6号機 地震発生前より定期検査中
※4月5日午前10時29分、2号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設(雑固体廃棄物減容処理建屋[高温焼却炉建屋])への溜まり水の移送を開始。4月6日午後5時53分、移送を停止。
※4月6日午後6時43分、2号機タービン建屋地下から3号機タービン建屋地下への溜まり水の移送を開始。
※4月3日に発電所構内に設置した地下貯水槽No.2において、貯水槽の内側に設置 された防水シート(地下貯水槽は三重シート構造となっている)の貯水槽の一番外側のシート(ベントナイトシート)と地盤の間に溜まっていた水を分析した結果、101Bq/cm3オーダーの放射能を検出。そのため、4月5日、一番外側のシート(ベントナイトシート)と内側のシート(二重遮水シート)の間に溜まっている水の分析を行ったところ、放射能を検出。検出された全β放射能濃度は、約5.9×103Bq/cm3。なお、付近に排水溝がないことから、海への流出の可能性はないと考えている。
4月6日午前5時43分、地下貯水槽No.2に貯水してある水について、本設ポンプ1台で地下貯水槽No.1への移送を開始。
本件については、漏えい量が約120m3、全γ放射能濃度が約1.5×100Bq/cm3、全β放射能濃度が約5.9×103Bq/cm3であったことから、漏えいしたγ線放射能量が約1.8×108Bq、β線放射能量が約7.1×1011Bqと推定しているが、詳細については調査を行っているところ。
その後、仮設ポンプ3台を追加し、仮設移送ラインに異常がないことから、同日午前9時38分、地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への移送を開始。
さらに、仮設ポンプ1台を追加するため、移送を行っている本設ポンプ1台を除く仮設ポンプ3台の運転を、同日午後0時27分、一時停止。その後、追加した仮設ポンプの仮設配管に異常がないことから、同日午後0時52分に地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への移送を開始。また、先に停止した仮設ポンプ3台については、同日午後0時57分に地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1への移送を開始。
本設設備による移送を地下貯水槽No.6へ切り替えるため、同日午後3時33分に地下貯水槽No.1への移送を停止。同日午後4時10分、地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.6への移送を開始。なお、仮設ポンプによる地下貯水槽NO.1への移送は継続。
4月6日、地下貯水槽において、サンプリングを実施しており、その結果は以下の通り。
[地下貯水槽NO.1:ドレン孔水(4月6日午前9時15分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:6.9×10^-2Bq/cm3(検出限界値:3.3×10^-2Bq/cm3)
・塩素濃度:13ppm
[地下貯水槽NO.2:漏えい検知孔水 北東側(4月6日午後1時56分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:6.9×10^3Bq/cm3(検出限界値:3.1×10^0Bq/cm3)
・塩素濃度:500ppm
[地下貯水槽NO.2:漏えい検知孔水 南西側(4月6日午後2時17分)]
※分析に必要となる試料量を採取できなかったため、欠測。
[地下貯水槽NO.2:ドレン孔水 南西側(4月6日午前9時20分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:4.8×10^-2Bq/cm3(検出限界値:3.3×10^-2Bq/cm3)
・塩素濃度:8ppm
[地下貯水槽NO.2:ドレン孔水 北東側(4月6日午前9時25分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:4.3×10^1Bq/cm3(検出限界値:3.3×10^-2Bq/cm3)
・塩素濃度:14ppm
[地下貯水槽NO.3:ドレン孔水 (4月6日午前9時30分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:1.1×10^-1Bq/cm3(検出限界値:3.3×10^-2Bq/cm3)
・塩素濃度:10ppm
[地下貯水槽NO.4:ドレン孔水 (4月6日午前9時45分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:検出限界未満(検出限界値:3.3×10^-2Bq/cm3)
・塩素濃度:9ppm
同日、地下貯水槽NO.2の東に隣接する地下貯水槽NO.3の漏えい検知孔水についてサンプリングを実施しており、その結果は以下の通り。
[地下貯水槽N0.3:漏えい検知孔水 北東側(4月6日午後9時50分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:1.8×10^-1Bq/cm3(検出限界値:3.1×10^-2Bq/cm3)
・塩素濃度:1ppm以下
[地下貯水槽N0.3:漏えい検知孔水 南西側(4月6日午後10時20分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:1.8×10^3Bq/cm3(検出限界値:3.1×10^0Bq/cm3)
・塩素濃度:350ppm
地下貯水槽NO.3の水位について監視強化を行うとともに、漏えい箇所を調査するため、4月7日、地下貯水槽NO.3のドレン孔水(南西側)および漏えい検知孔水(南西側)についてサンプリングを実施しており、その結果は以下の通り。
[地下貯水槽NO.3:ドレン孔水 南西側(4月7日午前3時15分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:4.5×10^-2 Bq/cm3(検出限界値:3.2×10^-2 Bq/cm3)
・塩素濃度:1ppm
[地下貯水槽NO.3:漏えい検知孔水 南西側(4月7日午前3時45分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:2.2×10^3 Bq/cm3(検出限界値:3.2×10^0 Bq/cm3)
・塩素濃度:380ppm
サンプリングの結果、地下貯水槽NO.3の漏えい検知孔水およびドレン孔水において、全ベータ核種が検出されたことから、地下貯水槽NO.3の水位低下はないものの、一番外側のシート(ベントナイトシート)から外部へわずかな漏えいのおそれがあるものと判断。
同日、地下貯水槽NO.3のドレン孔水(北東側)および漏えい検知孔水(南西側:バキューム方式※により実施)についてサンプリングを実施しており、その結果は以下の通り。
[地下貯水槽NO.3:ドレン孔水 北東側(4月7日午前3時20分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:検出限界値未満(検出限界値:3.2×10^-2 Bq/cm3)
・塩素濃度:10ppm
[地下貯水槽NO.3:漏えい検知孔水 南西側(4月7日午前4時15分採取)]
[分析結果]
・全ベータ:2.1×10^3 Bq/cm3(検出限界値:3.2×10^0 Bq/cm3)
・塩素濃度:380ppm
地下貯水槽NO.3漏えい検知孔水(南西側)については、同日午前3時45分のサンプリング結果と同程度の塩素および全ベータ核種が検出された。
※バキューム方式:吸引機を使用し、ホースを垂らして吸引する方法。
【福島第二原子力発電所】
1~4号機 地震により停止中
以 上
添付資料
参考資料(最終更新日時:平成24年4月7日午後3時)
※上記資料の最新版は、【「東北地方太平洋沖地震による影響などについて」実績ファイル】ページをご覧ください。PDFファイルをご覧いただくには、Adobe Reader(無料)が必要です。Adobe Readerのダウンロード
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