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タイトル
(平成15年12月10日)
  
 
福島第二原子力発電所における不適合是正管理状況について
 
平成15年12月10日
東京電力株式会社
福島第二原子力発電所
 
 当発電所における不適合の発生と是正活動状況について、平成15年10月、11月の不適合管理委員会での審議状況をお知らせいたします。
1.発表済の事象
発生日 場 所 件名及び概要 備 考
10月2日 4号機 件名:原子炉冷却材浄化系戻り弁部品の折損と部品発見について
 原子炉冷却材浄化系配管と給水系配管の合流地点で放射線透過写真撮影により、原子炉冷却材浄化系の再生熱交換器戻り弁テールガイドピンの折損部品を発見しました。今後、取り出し作業を行います。なお、折損部品がなくても機能上の問題はなく、安全上の問題もありません。(11月10日部品回収済み)
10月2日
発表済

区分As
10月6日 4号機 件名:制御棒の点検状況について
 3号機の制御棒でひびおよび線状模様が見つかったことから、念のため4号機で使用中の制御棒2本の点検を行ったところ、2本のガイドローラ取付部とハフニウム板固定部材、1本のハンドル部とシース部の溶接部にひびを確認しました。原因は応力腐食割れと推定されますが、評価がまとまり次第お知らせします。(11月19日評価についてお知らせ済み)
10月6日
発表済

区分As
10月16日 4号機 件名:圧力抑制室内における異物発見について
 福島第一原子力発電所2号機の圧力抑制室内で異物が発見されたことから当所においても現在停止中のプラントにおいて、原因調査の一環として、念のため圧力抑制室内の水中カメラによる予備調査を進めておりますが、本日、サプレッションプール底部に12cm程度のスパナ1本を確認しました。今後、原因調査及び発見された異物の回収等を進めます。(10月24日全て回収済み)
10月16日
発表済

区分As
10月18日
(回収初日)
3号機 件名:圧力抑制室内における異物発見について
 福島第一原子力発電所2号機の圧力抑制室内で異物が発見されたことから当所においても現在停止中のプラントにおいて、調査・点検を進めておりますが、10月18日、サプレッションプー ル底部に20cm程度のスパナ1本を確認し、回収しましたのでお知らせいたします。なお、引き続き調査・点検を継続してまいります。(10月23日全て回収済み)
10月19日
発表済

区分As
10月22日 4号機 件名:原子炉再循環系配管の追加点検結果について
 10月3日から、過去5年間に点検を行った12箇所についても追加点検を行った結果、1個の継手にひびが確認されました。今後、取替え作業を行います。
10月23日
発表済

区分As
10月22日
(回収初日)
2号機 件名:圧力抑制室内の異物調査・回収状況について
 現在定期検査中のプラントにおいて、圧力抑制室内の異物調査・回収作業を進めていますが、昨日(10月22日)までの状況をご連絡します。(10月26日全て回収済み)
10月23日
発表済

区分As
 
2.上記1以外で安全協定に基づき地方自治体へ通報連絡した事象
9月19日 2号機 件名:救急車の要請について
 2号機の管理区域外の軽油タンク内において、内面塗装作業中に右手を工具で負傷したため、救急車を要請し病院に搬送し診察の結果、塗装用スプレーガンから吐出した塗料による約1cmの傷と診断されました。放射性物質による汚染はありません。
区分A


3.上記1、2以外の「区分A以上」の事例
発生日 場 所 件名及び概要 備 考
10月1日 4号機 件名:制御棒点検中における操作ポールの落下について
 使用済燃料プール内で制御棒を吊り上げて点検をしていたところ、制御棒の振れを防止するための操作ポールの先端部が外れ、制御棒ラック内に落下したため回収しました。燃料集合体等への影響はありません。
区分A
10月5日 1号機 件名:中央操作室での「計算機軽故障」警報発生について
 1号機中央操作室で「計算機軽故障」の警報が発生しましたが電源を入切りすることで復旧しました。原因は、高レンジモニタリングポストNO.2の測定データが表示システムに一時的に送信できなかったことです。測定、インターネットおよび県テレメータ表示は、正常で問題ありません。
区分A
10月6日 2号機 件名:タービン建屋2階工具棚からの微量な油だれ発生について
 タービン建屋2階の計装用および所内用空気圧縮機室の工具棚にあったポンプに残留していた潤滑油約20ccが漏れ、棚や床面に付着しました。周辺に引火の心配はなく、潤滑油に放射性物質は含まれていないため、外部への影響はありません。
区分A
10月7日 2号機 件名:定期検査中の残留熱除去系安全弁フランジ部からの水の滴下について
 燃料プール冷却モードで運転中の残留熱除去系ポンプ入り口側配管の安全弁フランジ部より1分間に60cc程度の水の滴下を発見しました。床面への漏えい量は約3リットル、放射能量は約1.5×105Bqで、拡大を防止するための堰内の床ファンネルに入っています。安全弁を調査した結果、弁内にゴミなどの付着を確認したことから、清掃を行いました。
区分A
10月8日 3号機 件名:復水回収タンク水の堰内への漏えいについて
 復水回収タンク水位高の警報が発生したため現場を確認したところ、拡大を防止するための堰内に水が約20リットル溜まっているのを確認しました。タンクが高水位の際のポンプ起動が若干遅れることが原因と推定されたことから、ポンプが連続運転できるように調整しました。外部へ放射能の影響はありません。
区分A
10月8日 廃棄物
処理建屋
件名:補助ボイラー起動時の蒸気ドレン弁からの蒸気漏えいについて
 補助ボイラーを起動し、蒸気の送気操作中、現場確認をしたところ1号機西側洞通内で蒸気漏れを発見しました。直ちに補助ボイラーを停止し調査したところ、蒸気戻り系ストレーナードレン弁のシート部からの漏えいを確認しました。当該弁を交換し復旧します。放射能による影響はありません。
区分A
10月14日 1号機 件名:原子炉冷却材浄化系計装ラックよりの水の滴下について
 原子炉冷却材浄化系保持ポンプ(A)差圧計接続部から水が約5.5リットル滴下しているのを確認しました。滴下した水は床ファンネルに納まっており、放射能量も約8.9×102Bqと法令上の報告基準3.7×106Bqより低い値でした。 外部への影響はありません。
区分A
10月14日 4号機 件名:主蒸気隔離弁からの異音の発生について
 主蒸気隔離弁機能検査の準備作業として弁の開閉動作調整を実施していたところ、開動作中に弁箱内より金属が擦れる音が確認されました。
区分A
10月22日 2号機 件名:タービン建屋1階潤滑油保管箱からの微量な油だれの発生について
 タービン建屋1階の潤滑油保管箱から約3ccが床面に付着しました。  原因は、ポリタンクのコックより滴下したものです。
区分A
10月25日 3号機 件名:原子炉建屋2階における油だれ痕の発見について
 原子炉建屋2階原子炉格納容器内の床面に油0.003m3が付着しているのを確認しました。周辺の機器からは漏えいはなく、火気による引火の心配はありません。なお、放射性物質による汚染はありません。
区分A
10月27日 1号機 件名:1・2号機サービス建屋地下2階冷凍機用潤滑油の捕集容器からの微量な油だれの発生について
 サービス建屋地下2階で、受け皿より捕集容器に受けていた冷凍機用の潤滑油が約25ccたれ、床に付着しました。周辺に火気はなく、引火の心配はありません。また、放射性物質による汚染もありません。
区分A
11月14日 2号機 件名:原子炉建屋高電導度廃液系サンプピットへの流入について
 制御棒駆動機構の取り付け作業中、高電導度廃液サンプタンク(B)からサンプピットへの流入を示す警報が発生しました。現場を確認したところ、サンプタンクからサンプピットへ水が約310リットル流入していることを確認しました。流入した水の放射能量は5.5×105Bqで、周囲への漏えいはありません。
区分A
11月20日 廃棄物
処理建屋
件名:1・2号機廃棄物処理建屋内洗濯廃液ろ過器フィルタ交換作業における作業員の指先端部のはさまれ負傷について
 1・2号機廃棄物処理建屋内で作業員がろ過器上蓋に右手薬指先端をはさみ負傷しました。外傷はありませんでした、翌日、大野病院で診察したところ右環指末節骨骨折と診断されました。放射性物質による汚染はありません。
区分A

4.その他の不適合事象
○原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や
  運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。
  その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正処
  置を講じることとしております。
○平成15年10月1日~11月30日間に不適合管理委員会で審議された「不適合」は、前記の1,2項
  の事象を含め、615件ありました。
  そのうち、是正処置を講じ処置完了した件数は、166件でした。
○平成15年4月1日~11月30日間に不適合管理委員会で審議された「不適合」は、累計で2,324件
  ありました。
  そのうち、是正処理を講じ処置完了した件数は、累計で1,368件でした。
○詳細については、別添参考資料参照
○11月17日以降の不適合管理委員会審議全件名について、当所ホームページに掲載しております。
  (別添「不適合管理審議結果」参照)

 ※:「不適合」の定義(JEAG4101-2000より)
    本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)


5.不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
  ○As区分:法律、大臣通達、安全協定に基づく報告事象
  ○A  区分:保安規定に係わる不適合事象
           国、地方自治体へ情報提供した事象
  ○B  区分:国の検査に係わる不適合事象
           運転監視の強化が必要な事象
  ○C  区分:運転におけるヒューマンパフォーマンスに関わる事象
  ○D  区分:通常のメンテナンス範囲内の事象
  ○対象 外:消耗品の交換等の事象
                                                        以 上
  
 
参考資料

 詳細 10月~11月 不適合発生・処理状況(PDF 94.6kb)

 詳細 全体 不適合発生・処理状況(PDF 94.6kb)

 詳細 1号機 不適合状況(PDF 94.6kb)

 詳細 2号機 不適合状況(PDF 94.6kb)

 詳細 3号機 不適合状況(PDF 94.6kb)

 詳細 4号機 不適合状況(PDF 94.6kb)

 詳細 集中環境施設 不適合状況(PDF 94.6kb)

 詳細 その他 不適合状況(PDF 94.6kb)

 詳細 不適合事象公表区分内訳<11/17~11/28>(PDF 98.6kb)

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