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タイトル
(平成16年4月13日)
  
 
福島第二原子力発電所における不適合是正管理状況について
 
平成16年4月13日
東京電力株式会社
福島第二原子力発電所
 
 当発電所における不適合の発生と是正活動状況について、平成15年12月~平成16年3月の不適合管理委員会での審議状況をお知らせいたします。

1.発表済の事象
発生日 場 所 件名及び概要 備 考
12月4日 2号機 件名:定期検査時における放射性物質の内部取り込み及び作業エリアの汚染について
 原子炉再循環ポンプ下部付近で、原子炉再循環系配管補修作業を行っていた作業員3人に、極微量の放射性物質の内部取り込みがありました。本事象による被ばく線量は、身体に影響を与えるものではありません。  また、当該作業エリアに極微量の放射性物質による汚染を確認したため、清掃を実施いたしました。
12月5日
発表済

区分As
12月16日 4号機 件名:屋外における海水の漏えいについて
 海水熱交換器建屋(非放射線管理区域)屋外にある補機冷却海水系配管部より海水が漏えいしているのを確認したため、当該箇所前後の弁を閉めて水漏れを止めました。原因は配管内面からの腐食と考えられるため、当該配管を取外し、点検・修理を行います。
12月17日
発表済

区分A
12月22日 2号機 件名:原子炉圧力容器内における異物の確認および回収について
 シュラウド補修工事中、原子炉圧力容器内のシュラウドサポート上に、らせん状の異物(2cm)が確認されたため、シュラウドサポート上全周の点検を行ったところ、ひも1本(直径約6mm、長さ約1m)や糸状のもの等を確認し、回収しました。(12月22日、23日、25日、1月27日調査結果についてお知らせ済み)
12月22日
発表済

区分As
1月14日 1号機 件名:使用済燃料プール内におけるビニールシート片の発見・回収について
 作業員が使用済燃料プールの水面に浮遊物を発見し回収したところ、浮遊物はビニールシート片(約2cm×2cm)でした。回収したビニールシート片は、床や手すり等の養生として使用しているものの一部がちぎれ落下したものと思われます。今後、整理整頓、落下防止に努めてまいります。
1月14日
発表済

区分As
1月16日 3号機 件名:残留熱除去機器冷却系(B)の補給水量増加に伴う調査の実施について
 残留熱除去機器冷却系(B)の補給水ポンプによる補給水量が増加していたため、現場確認・弁操作を行うなど継続的に事象の調査・確認を行い、残留熱除去機器冷却系内の冷却水(非放射性)が、同系内の海水冷却系内、または原子炉側の残留熱除去系内へ漏えいした可能性があると、判断しました。(1月16日お知らせ済み)その後の調査の結果、伝熱管に穴があいた原因は、伝熱管内面の当該箇所に貝が付着したことによるものと推定しました。当該伝熱管および減肉傾向のある計26本の取替えを実施しました。(1月28日お知らせ済み)その後、同じ機能をもつA系の点検を実施した結果、特に異常は認められませんでしたが、減肉傾向のある計224本の取替えを実施しました。(2月6日お知らせ済み)
1月16日
発表済

区分As
1月19日 3号機 件名:残留熱除去機器冷却系冷却水ポンプ(B)吸込側の配管フランジ部からの水の滴下について
 当社社員がパトロールにて残留熱除去機器冷却系冷却水ポンプ(B)吸込部から純水が滴下しているのを確認しました。保温材を外し確認したところ、当該ポンプ吸込側の配管フランジ部から純水のにじみ(約1.2リットル)が確認されました。今後、点検を実施いたします。
1月20日
発表済

区分A
1月23日 2号機 件名:2号機圧力抑制室内でのワッシャー等の回収について
 圧力抑制室内の水中補修塗装作業後の点検中に、ワッシャー1個(直径約10mm)、ゴム製の円のパッキンのようなもの1個(直径約15mm)、ゴム製の円筒状のもの1個(直径約15mm×長さ約40mm)、止め金具1個(約45mm×25mm)、ひも1本(約3mm×35cm)、金ノコの刃の破片(約50mm×15mm)、また、これ以外に塗装片、ゴムの切れ端など約13グラムを発見し、回収いたしました。全ての作業終了後、圧力抑制室の水中確認を再度実施することとしております。(3月5日圧力抑制室の最終点検を実施済み)
1月23日
発表済

区分As
1月26日 3号機 件名:グランド蒸気蒸化器ブローライン配管オリフィスよりの金属状の物の回収について
 グランド蒸気蒸化器水位計が一定値を指示していたため、計器の動作確認および配管の調査を行っていたところ、ブロ?ラインに設置されているオリフィス部に、金属状の物(最大で約8mm×約4mm、最小で約4mm×約3mmの合計4個)が詰まっていたため回収しました。今後、回収した金属状の物について調査いたします。(2月18日調査結果についてお知らせ済み)
1月27日
発表済

区分A
1月28日 2号機 件名:燃料取替機主ホイストの使用済燃料プール手すりへの接触について
 タイロッド据え付け作業終了後の炉内清掃関連作業中、燃料取替機を低速で移動していたところ、燃料取替機主ホイストを使用済燃料プール手すりに接触させました。燃料取替機主ホイストは外観上、傷等の異常は認められませんが、機能の確認を実施いたします。
1月28日
発表済

区分A
1月29日 2号機 件名:ジェットポンプ流量計測用配管のひびの確認について
 1つのジェットポンプ流量計測用配管クランプ取付け部を水中カメラで点検したところ、配管取付け部の1箇所にひびを確認しました。流量計測用配管はジェットポンプの流量を計測するための配管であり、現在は当該部にクランプが設置されているため、配管が破断する可能性は低く、機能への影響もありません。今後、詳細に調査をしてまいります。(2月19日調査結果についてお知らせ済み)
1月30日
発表済

区分A
1月30日 1号機 件名:主復水器A1水室出口導電率の上昇について
 主復水器A1水室出口の導電率の上昇傾向を確認したことから、監視強化を図ることとしました。若干の海水が水室に漏れ込んだものと考えられます。(2月2日点検計画、2月9日点検補修結果についてお知らせ済み)
1月30日
発表済

区分As
1月31日 2号機 件名:2号機原子炉圧力容器内におけるテープ片の確認および回収について
 作業員が原子炉圧力容器内にテープ片(約4.5cm×約2cm)を発見し回収しました。今後も落下防止、整理整頓、清掃に努めてまいります。
1月31日
発表済

区分As
2月7日 3号機 件名:3号機高圧炉心スプレイ系注入ライン配管フランジ部からの水の滴下について
 当社社員が原子炉建屋内において、高圧炉心スプレイ系の注入ライン配管フランジ部からの水の滴下を確認しました。滴下した水は1滴/2分程度(総量約10cc)で、放射能による汚染は検出されませんでした。高圧炉心スプレイ系の圧力を下げたことで滴下は止まっています。外部への放射能の影響もありません。
2月9日
発表済

区分A
2月12日 2号機 件名:2号機原子炉圧力容器内における浮遊物らしきものについて
 燃料装荷の準備作業中、監視用モニターにて原子炉圧力容器上部の水中に白色系の浮遊物を確認したことから、直ちに現場で目視にて調査しましたが確認できませんでした。また、蒸気乾燥器気水分離器仮置きプール底部でわた状のようなもの(5~10cm程度)3個を確認しました。今後、調査・回収を行います。(2月12日、19日、24日、3月1日調査結果等お知らせ済み)
2月12日
発表済

区分As
2月17日 3号機 件名:3号機原子炉建屋高電導度廃液系ファンネルの汚染について
 原子炉建屋内で作業エリア設定のための放射能汚染測定を行ったところ、高電導度廃液系ファンネルの外側で汚染を確認したことから除染を行いました。
2月18日
発表済

区分A
2月17日 1号機 件名:1号機における作業員の放射性物質内部取り込み及び作業エリアの汚染について
 原子炉建屋4階で収納棚の整理を行っていた作業員6人のうち4人に極微量の放射性物質の内部取り込みの疑いがり、再検査の結果、1人に内部取り込みが確認されました。また、当該作業エリアに汚染が確認されたことから清掃を行いました。(3月11日調査結果お知らせ済み)
2月18日
発表済

区分As
2月18日 1号機 件名:1号機の主復水器A2出口導電率の上昇に伴う点検について
 運転中のところ、主復水器のA2水室の導電率に上昇傾向が認められたため、海水の混入が推定されます。今後、設備保全の観点から2月20日午前3時より発電機出力を約50万キロワットまで低下させ、点検・補修を行います。(2月26日点検・補修終了お知らせ済み)
2月19日
発表済

区分As
2月20日 2号機 件名:2号機圧力抑制室内での紙状の物の発見について
 原子炉格納容器漏えい率検査の準備作業中、圧力抑制室のプール水面に白っぽい紙状の物(約5cm×5cm)が浮いているのを発見しました。今後、回収いたします。(2月23日回収お知らせ済み)
2月20日
発表済

区分As
2月27日 2号機 件名:2号機残留熱除去系ポンプ(A)の一時停止について
 機器点検のため、原子炉冷却材浄化系の制御回路のケーブル端子を取り外す作業を実施した際、端子表示に誤りがあり、残留熱除去系の制御回路の端子を取り外したため運転中の暗流熱除去系ポンプが停止しました。当該ポンプは復旧し、再起動しておりますが、今後、原因調査を行います。(3月5日調査結果お知らせ済み)
3月1日
発表済

区分A
3月3日 2号機 件名:2号機タービン建屋低電導度廃液サンプピット等への漏えいについて
 タービン建屋の低電導度廃液サンプタンクよりサンプピットへの水の漏えいを示す警報が発生し、現場にてタンクからピットへ約1,500リットルの漏えいとファンネル周りに約0.5リットルの飛散を確認しました。放射能による汚染はありません。
3月4日
発表済

区分A
3月4日 2号機 件名:2号機原子炉冷却材再循環ポンプ(A)点検に伴う水抜き作業時の水の飛散について
 原子炉冷却材再循環ポンプ(A)点検に伴う水抜き作業を行っていたところ、排水口周辺に水が約3リットル飛散していることを確認したことから、直ちに弁を閉めました。これによる外部への放射能の影響はありません。
3月5日
発表済

区分A
3月5日 2号機 件名:2号機圧力抑制室内の最終点検結果について
 圧力抑制室内の水中での最終点検を実施した結果、塗膜片約24グラム、プラスチックチューブ1本(約3mm×100mm)、その他ビニール片等約4グラム、総重量約29グラムを確認し回収しました。
3月5日
発表済

区分As
3月5日 3号機 件名:3号機残留熱除去系蒸気凝縮配管(A)の圧力上昇について
 
残留熱除去系蒸気凝縮配管(A)の圧力が上昇していることから弁の増し締めを実施しました。これによる放射線モニタの変化はなく、外部への放射能の影響はありません。(3月9日続報お知らせ済み)
3月8日
発表済

区分A
3月10日 4号機 件名:4号機使用済燃料プール内における糸くず等の発見および回収について
 燃料装荷作業中、使用済燃料プール内の燃料集合体上部に剥離片のようなもの1個と糸状のもの1個を作業員が発見しました。その後、糸状のものを回収し、長さ約35mmの糸くずであることを確認しましたが、剥離片のようなものについては、回収の際に燃料集合体内部に入り込んだため、継続して調査。回収作業を進めてまいります。(3月19日剥離片の調査結果お知らせ済み)
3月10日
発表済

区分As
3月11日 3号機 件名:プレス発表文「定期検査中の3号機の発電開始」(平成16年3月6日お知らせ)の記載内容の誤りについて
 燃料集合体の取替体数を140体と誤って記載してしまった。正しくは136体の取替を行いました。
3月12日
発表済

区分As
3月13日 4号機 件名:4号機原子炉圧力容器内における浮遊物の発見および回収について
 燃料装荷作業中、原子炉圧力容器内に銀白色っぽく光るもの1個が浮遊落下するのを作業員が発見しました。調査の結果、炉心支持板上でケーブルホルダー1個(回収の際、16mmと12mmに割れた)を回収しました。これが銀白色っぽく光って見えたものと推定されます。
3月13日
発表済

区分As
3月16日 3号機 件名:3号機原子炉隔離時冷却系機能検査(社内検査)時における警報発生について
 原子炉隔離時冷却系機能検査を実施していたところ、検査の後に模擬信号を発生させる制御盤と検査スイッチを繋ぐケーブルを端子盤から外す際に、手順を誤り短絡させ、警報が発生しました。運転状況に影響はありません。
3月17日
発表済

区分A
3月26日 4号機 件名:4号機の圧力抑制室内の塗膜片らしきものなどの発見・回収について
 圧力抑制室内の最終点検準備作業中に、塗膜片らしきもの10個を発見しました。回収したところ塗膜片約1.7グラムの他、ビニール片、糸くず等約1.8グラム、総重量約3.5グラムを確認・回収しました。
3月26日
発表済

区分As
3月26日 4号機 件名:4号機タービン建屋における作業員搬送後の調査状況等について
 協力企業2名の方が、タービン建屋で原子炉再循環系配管等の廃材処理作業エリア内でエアラインマスクを装着後に、意識を失い倒れたため救急車を要請しました。(3月26日お知らせ済み)調査の結果、エアラインマスクに空気を供給する系統に窒素が混入したことによる酸欠で意識を失い倒れたものと推定いたしました。(3月28日お知らせ済み)その後の調査により、空気と窒素を仕切る二つの弁がさびの付着により完全に閉じられず、窒素が漏れこんだものと推定しました。今後は空気と窒素を供給する系統を分離し、作業用空気を供給する系統への窒素混入を防止するなどの対策を講じます。(3月31日お知らせ済み)
3月26日
発表済

区分As
 
2.上記1以外で安全協定に基づき地方自治体へ通報連絡した事象
○該当する事象はありません。

3.上記1、2以外の「区分A以上」の事象
発生日 場 所 件名及び概要 備 考
3月15日 その他 件名:3号機中操巡視における日常点検表の記載ミスについて
 
中操の日常点検表の原子炉水位計、注入弁差圧計の記入欄に「レ」を記入すべきところを対象外の「-」としてしまった]
区分A
3月16日 その他 件名:4号機燃料装荷作業中における炉内異物発見について
 
燃料装荷作業中、プールゲートから2本目(北側)のスタットボルトに、約5mmの異物を確認したため、作業を中止し点検したところ、クラッドであることを確認した。
区分A

4.その他の不適合事象
○原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や
  運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。
  その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正処
  置を講じることとしております。
○平成15年12月1日~平成16年3月31日間に不適合管理委員会で審議された「不適合」は、前記の
  1,2項の事象を含め、1,294件ありました。
  そのうち、是正処置を講じ処置完了した件数は、669件でした。
○平成15年4月1日~平成16年3月31日間に不適合管理委員会で審議された「不適合」は、累計で
  3,621件ありました。
  そのうち、是正処理を講じ処置完了した件数は、累計で2,638件でした。
○詳細については、別添参考資料参照
○不適合管理委員会審議全件名について、当所ホームページに掲載しております。
  (別添「不適合管理審議結果」参照)

 ※:「不適合」の定義(JEAG4101-2000より)
    本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)


5.不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
  ○As区分:法律、大臣通達、安全協定に基づく報告事象
  ○A  区分:保安規定に係わる不適合事象
           国、地方自治体へ情報提供した事象
  ○B  区分:国の検査に係わる不適合事象
           運転監視の強化が必要な事象
  ○C  区分:運転におけるヒューマンパフォーマンスに関わる事象
  ○D  区分:通常のメンテナンス範囲内の事象
  ○対象 外:消耗品の交換等の事象
                                                        以 上
  
 
参考資料

 詳細 平成15年12月~平成16年3月 不適合発生・処理状況(PDF 28.0KB)

 詳細 全体 不適合発生・処理状況(PDF 28.0KB)

 詳細 1号機 不適合状況(PDF 24.0KB)

 詳細 2号機 不適合状況(PDF 20.0KB)

 詳細 3号機 不適合状況(PDF 24.0KB)

 詳細 4号機 不適合状況(PDF 24.0KB)

 詳細 集中環境施設 不適合状況(PDF 20.0KB)

 詳細 その他 不適合状況(PDF 20.0KB)

 詳細 不適合事象公表区分内訳<H15/12/1~H16/3/31>(PDF 256.0KB)

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