不適合管理委員会報告情報（平成16年11月29日分）｜原子力

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平成１６年度不適合管理委員会報告情報（平成１６年１１月２９日分）

　
◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成16年11月29日（月）に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡　例 ]

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

　　　区分１　：　該当なし

　　　区分２　：　該当なし

　　　区分３　：　該当なし

その他
No.	号機等	不適合件名	備　考
1	1号機	主発電機励磁機の軸受メタル間隙測定時、判定基準から外れていることが認められたため、対応を検討
2	1号機	復水浄化系の圧力監視制御回路用タイマー（Ｔ０６３）において、タイマー固定用の爪が破損していることが認められたため、タイマーを交換
3	1号機	開閉所ＭＣＣ（Ｃ）において、ＭＣＣ停電用の警報ケーブルが接続されていないことが確認されたため、当該ケーブルを設置
4	1号機	タービン建屋電源ＭＣＣ（１Ｂ－２－１（１２Ａ））の作業時、しゃ断器開放に伴う警報回路が動作しないことが確認されたため、警報回路を点検
5	1号機	タービン建屋電源ＭＣＣ（１Ｂ－２－１（２Ｃ））の作業時、電源供給側の誤配線が確認されたため、正規な配線に復旧および再発防止対策を検討
6	1号機	タービン建屋および原子炉建屋の弁グランド部漏えい水処理系液位スイッチ（ＬＳ－２２５、３３５Ａ、３３５Ｂ）のフランジ面において、腐食が認められたため、フランジ面を補修
7	1号機	主復水器細管洗浄装置（Ｃ系）のボール回収器（Ｄ００１Ｅ、Ｆ）のボール投入弁取付フランジ面において、腐食が認められたため、当該部位を補修
8	1号機	電動機駆動原子炉給水ポンプ（Ｂ）の低側吸込圧力スイッチ（ＰＳ－０６０）点検時、動作不良（スティック）が認められたため、圧力スイッチを交換
9	1号機	主復水器細管洗浄装置（Ｃ系）のボール回収器（Ｄ００１Ｆ）のベントストレーナに腐食、ドレンストレーナに腐食穴が認められたため、当該部位を補修
10	1号機	主復水器（Ａ）点検時、上部補強管に浸食による貫通穴が認められたため、当該部を溶接補修
11	1号機	電動機駆動原子炉給水ポンプ（Ａ）の軸受油圧計（ＰＩ－１７８）点検時、圧力指示値精度外が認められたため、油圧計を交換
12	1号機	ピーニング施工装置（５号機）において、旋回動作がスムーズでないことが認められたため、装置を点検
13	1号機	残留熱除去冷却系ポンプ（Ａ）のドレン弁（Ｆ５３３Ａ）において、弁棒が変形していることが認められたため、弁棒を交換
14	1号機	残留熱除去冷却系ポンプ（Ａ）のドレン弁（Ｆ５３３Ｅ）において、弁棒が変形していることが認められたため、弁棒を交換
15	1号機	残留熱除去冷却系ポンプ（Ｃ）のドレン弁（Ｆ５３３Ｇ）において、弁棒が変形していることが認められたため、弁棒を交換
16	1号機	残留熱除去冷却系ポンプ（Ｃ）のドレン弁（Ｆ５３４Ｇ）において、弁棒が変形していることが認められたため、弁棒を交換
17	1号機	高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電機室のストームドレンサンプポンプ吐出逆止弁（Ｆ０１５）において、動作不良が認められたため、逆止弁を点検
18	1号機	原子炉建屋純水補給水系の補給水積算流量計入口ストレーナ差圧計元弁（Ｆ８０４）において、弁のグランド部から微少なリーク（数分に１滴）が認められたため、グランド部を増し締め
19	2号機	主復水器細管洗浄装置（Ｂ系）のボール循環ポンプ（Ｅ）が過負荷にてトリップしたため、ポンプを点検
20	3号機	原子炉建屋天井クレーン主巻用電動機の軸外径測定時、管理値から外れていることが認められたが、はめあい値については管理値と同じであり、機能上問題ないため継続使用
21	3号機	タービン補機冷却系熱交換器（Ｂ）の貝殻除去装置出入口の差圧検出器（ＤＰＴ－０１３）点検時、高圧側隔膜のコーティングが剥離、腐食によるピンホールが確認されたため、当該部を補修
22	4号機	総合負荷検査（社内自主検査）時、データの一部で実施要領書記載の最小単位どおり指示値を読み取らなかったことおよび誤記が確認されたため、記録の訂正と注意喚起
23	4号機	総合負荷検査（社内自主検査）時、ドライウェル酸素濃度計（Ｏ２ＲＳ－６１４）のサンプリングポイントが手動切替できないことが確認されたが、検査の品質に影響ないことから自動切替にてデータ採取を継続実施
24	4号機	復水給水系復水浄化ポンプおよび復水脱塩装置出口の溶存酸素計において、指示値と手分析値とに差があることが認められたため、計器を校正
25	4号機	タービン補機冷却系渦流フィルタ（Ｃ）の差圧計高圧側検出元弁（Ｆ７０６Ｃ）グランド部において、にじみ程度の漏れ（海水）が認められたため、検出元弁を点検
26	4号機	平均出力領域モニタ（Ｅ）の自己診断回路において、動作不良が認められたため、回路の基板を点検
27	4号機	所内用空気圧縮機（Ａ）において、空気貯槽出口圧力が若干高いことが認められたため、アンロード弁のフィルタを交換

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３

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