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平成15年度 不適合管理委員会報告情報(平成16年3月16日分)

 
◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。


平成16年3月16日(火)に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡 例 ]
公表区分 事象の概要 主な具体例
区分 1 法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
区分 2 運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
区分 3 運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象  ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
その他 上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など


   区分 1 : 該当なし
   区分 2 : 該当なし
   区分 3 : 該当なし

   その他
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 1号機 タービン建屋換気空調冷却系 「待機冷凍機起動指令」警報が発生し、警報クリア温度17℃以下に低下しても警報がクリアしないため、主冷水還ヘッダ温度計を点検  
2 1号機 中央制御室用送風機Bが停止中にもかかわらず「中央制御室用冷凍機吸込圧力低」の警報が発生し、警報のリセットができないため、警報回路を調査  
3 2号機 原子炉格納容器漏えい率社内検査のバウンダリ構成において、原子炉水位に低下傾向が見られるため、原因を調査中  
4 2号機 原子炉格納容器漏えい率社内検査のバウンダリ構成対象の電磁弁が、バウンダリ弁チェックシートから漏れていたため、チェックシートに追加  
5 2号機 中央制御室裏盤に、溶接作業のノイズにより高圧復水ポンプ室のエリア放射線モニタ「高」,「高高」の警報ランプが点灯していた。この点灯解除操作を定められたルールによらないで実施した  
6 2号機 「停止中チェックシート」の記入が正しい記入となっていなかったため、正規の記入に改めた  
7 3号機 燃料プール冷却浄化系プリコートポンプ循環弁に、動作不良が見られるため、循環弁を点検  
8 3号機 低圧炉心スプレイポンプ手動起動試験記録のポンプ揚程算出方法を誤り、不適切な記録としていたので、正しい算出方法により記録を訂正した  
9 3号機 日常点検表の記載方法が、本来「レ」と記入すべきところ、対象外「-」の記載としていたので訂正したが今後、改善策等を検討する  
10 4号機 原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩器入口導電率の定例分析を行ったところ、分析の値と、中央制御室の導電率計の指示に差異があるため、導電率計を点検  
11 4号機 原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩器入口pHの定例分析を行ったところ、分析の値と、中央制御室のpH計指示に差異があるため、pH計を点検  
12 4号機 復水器ホットウェル出口導電率計に指示不良があるため、導電率計を点検  
13 4号機 所内空気圧縮機の第一シリンダー上部から異音がするため、所内空気圧縮機を点検  
14 4号機 燃料装荷時、「制御棒価値ミニマイザー」により燃料装荷手順を監視チェックしているが、監視装置が正常に作動しなかったため、原因を除去し、正常に復帰させ燃料装荷を実施した。正常に作動しないことを早期に発見が可能であれば改善する。  
15 4号機 燃料装荷時、「制御棒価値ミニマイザー」により燃料装荷手順を監視チェックしているが、監視装置が正常に作動しなかったため、原因を除去し、正常に復帰させ燃料装荷を実施した。今後、改善策等を検討する。  
16 4号機 高圧窒素供給系の窒素ガスボンベ供給弁の、グランド部に少量の漏えいがあるため、供給弁を点検  
17 4号機 原子炉付属棟非放射線ドレン移送系、サンプピット内の塗装が剥離、亀裂及び、配管サポート、ポンプのバーレル部が腐食しているため、点検   
18 1.2廃棄物処理設備 低電導度系配管除却工事において、撤去閉止する配管を間違えてしまったため、配管を修理  
19 1.2廃棄物処理設備 安全管理審査受検時、記録の撮影フィルムナンバーが相違していたため、その理由を記録に追記  
20 1.2廃棄物処理設備 濃縮廃液タンク入口切替弁スプレイ弁に、少量の漏えい(シートパス)があるため、スプレイ弁を点検  
21 3.4廃棄物処理設備 放出記録計のアクリルカバーが割れているため、アクリルカバーの交換  
22 その他 「燃料取替作業管理要領」に燃料取替手順変更に関する記載があるが、具体的な内容が示されていないので見直すこととする。  
23 その他 当直長引継日誌の訂正時に誤った用紙(対象プラント相違)を使用したため、適切な用紙を使用し、差し替えた  
24 その他 固体廃棄物貯蔵庫の巡視時、外観点検の確認手順が明確になっていないことから、文書化することとした  
25 その他 当直引継日誌、運転日誌に誤記が多数発生し、訂正しているが、正しい記載とするよう関係者へ周知徹底する  
26 その他 「公害防止管理者の代理者」の選解任手続きを実施していなかったため、選解任手続きを実施  

(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353

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