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平成15年度 不適合管理委員会報告情報(平成16年3月4日分)

 
◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。


平成16年3月4日(木)に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡 例 ]
公表区分 事象の概要 主な具体例
区分 1 法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
区分 2 運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
区分 3 運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象  ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
その他 上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など


   区分 1 : 該当なし
   区分 2 : 該当なし
   区分3 :
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 2号機 復水循環運転中のところ、タービン建屋の低電導度廃液サンプタンクよりサンプピットへの水の漏えいを示す警報が発生した。サンプピットへの流入箇所を調査したところ、復水回収タンクからオーバーフローした水がファンネルに流れ込み、ファンネルからサンプタンクへ流入していることを確認した。あわせてファンネル周り飛散があることを確認したため、回収清掃を実施し、当該水位検出器の点検調整を行うとともに、サンプからの排水がスムーズに行えるようにサンプポンプの出口弁開度を調整実施した。  ・3月4日公表済

   その他
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 1号機 ディーゼル発電設備潤滑油サンプタンクレベル計が通常値よりも低い指示を示しているため、サンプタンクレベル計を調査  
2 1号機 巡視点検中おいて、非常用補機冷却系サージタンク水位調整弁に少量の水漏れ(シートパス)があるため、水位調整弁を点検  
3 1号機 制御棒駆動機構自動交換機回転フレーム用パワーシリンダーを取外したところ、ピン穴及びピンに変形が確認されたため、ピン穴及びピンを修理  
4 1号機 事務本館用電源リレー試験において、過電流によりリレーを損傷させたため、予備と交換  
5 2号機 コントロール建屋電気品室給気処理装置室点検扉のパッキンに割れが確認されたため、扉パツキンを修理  
6 2号機 原子炉圧力容器ミラーインシュレーション上の主蒸気配管フランジ部に水滴が確認されたため、フランジ部を点検  
7 2号機 可燃性ガス濃度制御系漏えい率測定試験要領書に誤記があったため、要領書を訂正  
8 2号機 加熱蒸気系廃棄物処理エリア温度制御弁の弁蓋バックシート面にひび及び弁棒に腐食があるため、当該弁を点検修理  
9 2号機 復水ろ過装置系カチオン樹脂ホッパーレベル計に動作不良が確認されたため、レベル計を点検  
10 2号機 格納容器内雰囲気モニタ系の格納容器内酸素濃度検出器の校正を実施したところ、指示不良が確認されため、検出器を点検修理  
11 2号機 原子炉隔離時冷却系空気作動弁の作動試験を実施したところ、ウエル内マンホールの中継端子箱の外部ケーブルコネクタのピンが外れていたため、ケーブルコネクタを点検  
12 2号機 原子炉圧力容器上蓋温度検出器を押えるためのマグネットに、一部の破損が確認されたため、マグネットを修理  
13 3号機 海水ポンプ切替え後の復旧において、手動でトスフィルターブロー弁を全閉操作したところ、トルクスイッチ動作警報が発生したため、トルクスイッチを調査  
14 3号機 復水脱塩装置出口弁が中間開位置で動作が止まったため、手動スイッチによる開閉試験を実施し、弁は動作良好  
15 3号機 復水脱塩装置再循環弁が自動で「開」動作しなかったため、手動スイッチによる開閉試験を実施し、弁は動作良好  
16 3号機 復水脱塩装置出口弁が自動で「開」動作しなかったため、手動スイッチによる開閉試験を実施し、弁は動作良好  
17 3号機 脱気運転中、原子炉の狭帯域水位計の指示にふらつきがあり、「給水制御系 軽故障」警報が発生したが、水位計が通常水位安定した後、警報が復旧  
18 3号機 ドライウエル高電導度廃液系サンプ配管洗浄用元弁に少量の漏れ(シートパス)があるため、洗浄弁を点検  
19 3号機 「復水器真空破壊弁封水水位低」警報が、約1時間おきに発生/復旧を繰り返していたため、真空破壊弁の増し締めを実施  
20 3号機 排ガス予熱器加熱蒸気及び戻り系入口圧力制御弁の二次圧設定値に対し実際の指示値が低いため、圧力制御弁を点検  
21 3号機 起動によるドレン量大により、「主蒸気ヘッダドレン管水位高」の警報が発生したため、ドレントラップバイパス弁を手動開して、当該警報を復旧  
22 3号機 ドライウエル高電導度廃液系サンプドレンの流入源を調査するために、隔離弁を全開にしたところ、「ドライウエル高電導度廃液系放射能高高」の警報が発生し、隔離弁が全閉した。警報クリアー後、隔離弁は全開  
23 3号機 タービン建屋サンプポンプ点検において、主軸のグランド部に磨耗が確認されたため、主軸を点検  
24 3号機 漏洩検出系工業用テレビ旋回装置のケーブル引き込み口のブッシングが損傷しているため、ブッシングを修理  
25 3号機 原子炉冷却材浄化系吸込ライン外側隔離弁のケーブル接続金具が損傷しているため、接続金具を点検  
26 4号機 水圧制御ユニットエアーベント作業時、セレクター弁を作動(開閉)させたところ、動作音が生じないため、セレクター弁を点検  
27 補助ボイラ 補助ボイラの連続負荷検査中、ボイラ缶水の「導電率高」警報が発生し、洗浄のためドレンラインよりブローした際、給水ポンプ等ベースより微量の水が漏えいしたため、当該箇所を清掃  

(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353

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