不適合管理委員会報告情報（平成15年12月24日分）｜原子力

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平成１５年度不適合管理委員会報告情報（平成１５年１２月２４日分）

　
◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成15年12月24日（水）に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡　例 ]

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

　　区分１　：　該当なし

区分２
No.	号機等	不適合件名	備　考
1	２号機	定期検査中の福島第二原子力発電所２号機原子炉圧力容器内における異物の確認及び回収について	・12月23日公表済

　　区分３　：　該当なし

その他
No.	号機等	不適合件名	備　考
1	１号機	格納容器内雰囲気モニタ（Ｂ）の「圧力抑制室検出配管加熱ヒータ異常」の警報が発生したため、現場確認したところ、配管温度制御が１０５℃でヒータＯＦＦになるところが１４０℃でヒータがＯＮ状態であったため、ヒータ制御回路を点検
2	１号機	高圧復水ポンプ（Ｂ）の軸受油タンク戻り配管の継手溶接部のき裂部より、油のにじみが認められたため、継手部を修理
3	２号機	廃棄物処理補機冷却海水系の鉄イオン供給管ドレン弁に、シートパスが認められたため、弁を点検
4	２号機	発電機固定子コイル更新作業において、絶縁ホースろう付け訓練中に高周波ろう付け機の電磁誘導加熱コイルのリード線が断線したため、調査したところ、冷却不足がみとめられたため、冷却用パイプを交換
5	２号機	循環水系の点検時、電動弁（２台）の駆動モーター部から異音が認められたため、モーター部ベアリングを交換
6	２号機	循環水系の点検時、電動弁の駆動モーター部から異音が認められたため、モーター部ベアリングを交換
7	２号機	原子炉給水ポンプ（Ｃ）の封水ドレン弁付属のトリップバルブより、リークが認められたため、トリップバルブを交換
8	２号機	蒸化器ドレン弁付属の開側エアーバルブの呼吸口より、エアーリークが認められたため、エアーバルブを交換
9	２号機	換気空調系の冷凍機の起動時、冷水断により冷凍機が停止したため、冷水流量スイッチを点検
10	２号機	排ガス活性炭式希ガスホールドアップ塔出口の放射線モニタラックの漏洩試験時、ドレン排出用電磁弁のシートパスが認められたため、電磁弁を分解点検
11	２号機	海水配管吐出弁ピットのコンクリートの配管貫通部に、ひび割れが認められたため、ひび割れを修理
12	２号機	海水配管吐出弁ピットのコンクリートの配管貫通部に、ひび割れ防水処理剤の剥がれが認められたため、防水処理材を修理
13	２号機	海水配管吐出弁ピットの配管貫通部のコンクリートが劣化しているため、配管貫通部を修理
14	３号機	非常用ディーゼル発電機（３Ａ）の燃料移送ポンプ流量計用ストレーナ（１３Ａ）の銘板が脱落しているため、銘板を取付
15	３号機	非常用ディーゼル発電機（３Ａ）の燃料移送ポンプ流量計用ストレーナ（１４Ａ）の銘板が脱落しているため、銘板を取付
16	１～４号機	消防の危険物立入検査において、重油貯蔵タンクの危険物掲示板をタンク毎に設けるよう指摘を受けたため、危険物掲示板を取替
17	３・４号廃棄物処理設備	記録計の定例点検時、記録計５台のペン押さえ部にひび割れが認められたため、ペン押さえ部を修理
18	３・４号廃棄物処理設備	記録計の定例点検時、記録計２台のレスポンスタイムが基準値を外れているため、サーボモーターを交換
19	補助ボイラー	補助ボイラー（Ｂ）の水面計監視用ＩＴＶを移設したところ、同軸保安器の不良により映像が受信ができないため、保安器を交換

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３

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