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福島第二原子力発電所4号機シュラウドの補修作業の開始について |
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平成15年7月31日
東京電力株式会社
福島第二原子力発電所 |
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国の「原子力発電設備の健全性評価等に関する小委員会」においては、シュラウドおよび原子炉再循環系配管で確認された「ひび」について「中間とりまとめ」が報告されておりますが、当社はこの結論を踏まえ、シュラウドで確認された「ひび」については、ごく軽微なもの及びシュラウドの健全性に影響を与えないものを除き、全ての「ひび」を除去することとしております。(3月11日お知らせ済み)
当所4号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)については、調査の結果、シュラウドの溶接線(H3内側、H4内側、H4外側)近傍に7ヶ所のひびが確認されており、本日より、これらのひびの補修作業を開始いたしますのでお知らせします。
なお、補修工事につきましては、グラインダによる研削(注1)(H3内側、H4内側)、または放電加工(注2)(H4外側)によりひびを除去し、応力改善のためにウォータジェットピーニング(注3)を行うこととしており、電気事業法第48条第1項の規定にもとづき、6月13日、経済産業大臣に工事計画届出書を提出しております。
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注1:グラインダによる研削
水中で砥石をモータにより回転させることで、ひびを削って除去する方法
注2:放電加工(EDM:Electrical Discharge Machining)
電極からの放電によりひびの部位を溶融させて除去する方法
注3:ウォータジェットピーニング
ひびを除去した部分に高圧の水を噴射させることで、部材表面の残留応力 を引張応力から圧縮応力に改善し、ひびを起こしにくくする方法
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