福島第二原子力発電所トップ



当社に文書で寄せられたご指摘について
 平成15年11月12日に、当社宛に「福島第二原子力発電所1号機で、平成14年のゴールデンウイーク中に制御棒駆動水圧系水圧制御ユニット(HCU※1)の漏洩防止用リング交換作業が行われた。HCUの圧力を下げて作業を行う必要があったはずだが、圧力が下がると制御棒の緊急挿入ができなくなるので国への報告義務が生じる事象である。東電は報告を怠り隠蔽しているのではないか」との文書によるご指摘がありました。

 当社にて調査の結果、1号機HCU圧力計取付部のパッキンから窒素ガスが微かに漏れていたため、平成14年4月27日から同29日にかけてパッキンの交換作業を実施した経緯がありましたが、国に報告義務のあるトラブルには該当しないことを確認いたしました。

 調査の結果判明した概要は以下の通りです。

 平成14年2月頃より、日常の巡視点検において1号機のHCUの圧力低下が比較的早いことが観察され、調査した結果、圧力計取付部のパッキンから窒素ガスの微少な漏えいが発生していたことが分かりました。このため、通常の窒素ガス充填作業に合わせて当該パッキンを取り換えることとし、平成14年4月27日から同29日にかけて交換作業を実施しました。

 上記の交換作業は、窒素ガス充填作業を行うにあたって圧力計取付部の元弁
※2を閉めてHCUから当該部を隔離した際に実施しているため、HCUの圧力が低下することはありません。このため、法令・安全協定上の報告義務はありませんでした。なお、交換用のパッキンが連休直前に入荷したことと、運転員側からの要請を受けて早めに取り換え作業を行うこととしたため、作業はゴールデンウィーク中となりました。

 このように、ご指摘いただいた件につきましては、HCUの機能に支障がなく、圧力計取付部のパッキンを通常の点検・保守作業の範囲内で交換したものであり、法令遵守・企業倫理の観点から不適切な事実は認められませんでした。

 当社では、情報公開を積極的に推進しているところであり、引き続き信頼回復に努めてまいります。
以 上
(※1)HCU(Hydraulic Control Unit):制御棒駆動水圧系水圧制御ユニットとは
原子炉を緊急に停止する際、制御棒を一瞬のうちに原子炉内に挿入するため、制御棒一本一本に対し、高圧の窒素を溜めておく装置(ガスボンベのようなもの)です。ボンベの圧力が常時70kg/cm2以上あることを、運転員が毎日確認しています。
(※2)圧力計の「元弁」とは
画像

menu


ページの先頭へ戻ります

公式アカウント:
  • 東京電力 公式Xアカウントのご案内ページへリンクします
  • facebook公式アカウントサイトへリンクします
  • Instagram公式アカウントサイトへリンクします
  • youtube公式アカウントサイトへリンクします
  • 東京電力 公式LINEアカウントのご案内ページへリンクします