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平成16年7月9日
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1号機高圧炉心スプレイ系の定例試験時における
海水放水弁動作不良の点検調査結果について |
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当所1号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)につきましては、定格熱出力一定運転中ですが、平成16年7月6日午前9時50分頃より高圧炉心スプレイ系※1の定例試験のため、当該系統のポンプ等を冷却する高圧炉心スプレイ補機冷却海水ポンプ※2を起動したところ、海水放水弁が全開しない事象が発生いたしました。このため午前9時54分、当該ポンプを停止するとともに保安規定第54条で定める「運転上の制限※3」を満足していないと判断し、当該弁の点検調査を実施することといたしました。(平成16年7月6日お知らせ済み)
当該弁は、高圧炉心スプレイ補機冷却海水ポンプの起動操作により、自動的に開き始めましたが、開度約3%ですぐに停止いたしました。
弁本体、弁駆動用モーターおよび電源盤について点検調査し、再現試験を実施したところ同様な事象は発生いたしませんでしたが、評価の結果、当該弁の駆動用モーターを作動させるための電源盤内の電磁接触器(動作制御回路の接点)に一時的な動作不良が生じたことが原因と推定し、予備品と交換いたしました。
その後、高圧炉心スプレイ補機冷却海水ポンプを起動し、当該弁の開閉が正常に動作することを確認したことから、この系統が健全であると判断し、昨日午後5時16分、保安規定に定める運転上の制限を満足する状態に復帰いたしました。
なお、高圧炉心スプレイ系の定例試験についても、昨日終了しております。
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以 上 |
※1:高圧炉心スプレイ系
非常用炉心冷却系の1つで、原子炉水位が異常に低下した場合に、原子炉内に水を
補給するための設備。
※2:高圧炉心スプレイ補機冷却海水ポンプ
高圧炉心スプレイ系のポンプ等は、純水の系統で冷却されるが、この純水系統を冷却
する海水系統のポンプ。
※3:運転上の制限
保安規定では原子炉の運転に関し、「運転上の制限」や「運転上の制限を満足しない
場合に要求される措置」等が定められており、運転上の制限を満足しない場合には、
要求される措置に基づき対応することになる。
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