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平成16年6月14日

定格熱出力一定運転中の3号機発電機出力の一時的な低下について

  当所3号機は定格熱出力一定運転※1中ですが、平成16年6月13日午後4時頃、気体廃棄物処理系※2に2つ設置されている除湿冷却器※3を運転側から待機側に切り替え操作中、復水器※4の真空度が低下し、発電機出力が午後4時11分頃から同18分頃にかけて110万4千キロワットから107万キロワットに低下いたしました。
  その後、当該除湿冷却器の切り替えが完了したことにより、復水器の真空度も回復し、午後4時27分頃に低下前の発電機出力に復帰いたしました。

  調査の結果、出力が一時的に低下した原因は、除湿冷却器の切り替え操作を手順書通り行わなかったことによるものと判明いたしました。
  本来の切り替え操作では、待機中の除湿冷却器の準備運転が完了後、待機状態から運転状態へ自動的に切り替わるところ、待機中の除湿冷却器の準備運転が完了しないうちに手動で運転中の除湿冷却器の停止操作を行いました。そのため、運転側と待機側の両方の除湿冷却器が停止し、復水器からガスを抽出できなくなったことから、復水器の真空度が低下し、発電機出力が一時的に低下したものです。
  詳細について、引き続き調査いたします。

  なお、これによる外部への放射能の影響はありません。
以 上
※1:定格熱出力一定運転
   原子炉で発生する熱を定格で一定に保つ運転方法。
※2:気体廃棄物処理系
   復水器から、気体分を抽出処理する設備であり、また、同時に復水器内の真空度を良好に保つ設備。
※3:除湿冷却器
   復水器から抽出したガスを冷却し、ガス中から水分を除去する装置。
   2台設置されており、通常1台は運転、1台は待機状態となっている。
※4:復水器
   タービンを回した後の蒸気を海水により冷却し水に戻す機器。


図


 「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日
お知らせ済み)における、区分3の「関係行政機関に連絡した事象」としてホームページに掲載した
ものです。



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