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定期検査中の福島第二原子力発電所2号機の社内検査時における
スクラム排出容器内の水位上昇について |
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当所2号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、平成15年4月14日から第15回定期検査を実施しておりますが、平成16年5月24日、総合インターロック検査※1のため午後6時9分中央操作室において発電機比率差動の模擬信号※2を発生させ、状態を確認していたところ、午後6時37分「スクラム排出容器※3水位高トリップ」(水位高によるスクラム)の警報が発生いたしました。
警報が発生した原因は、スクラム排出容器内の水位が上昇したことによるものであり、現在、スクラム排出容器内の水位が上昇した原因について調査中です。
なお、当該検査時は、全制御棒が全挿入の状態であること、また原子炉の水位に変化はないことから、本事象による安全上の問題はありません。
また、外部への放射能の影響はありません。
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以 上 |
※1:総合インターロック検査
定期検査の最終段階の原子炉起動前に実施する社内検査で、原子炉、タービンおよび
発電機相互間のインターロックが正常に作動することを確認する検査。具体的にはタービ
ン、発電機が停止する模擬信号を発信させ、原子炉が自動停止する機能等を確認する。
※2:発電機比率差動の模擬信号
検査のため、主発電機の電気的な異常状態を模擬するために入れる信号。
※3:スクラム排出容器
スクラムとは原子炉が緊急停止することであり、スクラム信号が発生すると全制御棒が
水圧駆動により原子炉内へ急速挿入される。その際、排出される水を受けるための容器
としてスクラム排出容器が2個設置されている。
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「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日
お知らせ済み)における、区分3に該当するものとしてホームページに掲載したものです。 |
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