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1号機非常用ガス処理系(A系)の定例試験時における
流量制御弁開度指示計の点検について |
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運転中の当所1号機において、平成16年3月18日に定例試験として非常用ガス処理系※1(A系)の手動起動試験を実施した際、中央制御室にある流量制御弁の弁開度指示計※2が22~32%の間で指示が周期的に変動いたしました。
当該弁の現場における弁開度指示計は約24%、非常用ガス処理装置入口風量は1,950m3/hで、いずれも正常値を示し安定しており、非常用ガス処理系(A系)の機能に問題はありませんでした。
このため、指示変動が起こっている原因は、流量制御の弁開度の変動を示すものではなく、弁開度を指示する電気回路に不具合があるものと推定いたしました。
当該電気回路の点検方法について検討を行った結果、4月5日より、保安規定第74条※3(予防保全を目的とした点検・補修を実施する場合)に基づき、計画的に運転上の制限外に移行して、点検を行うことといたしましたのでお知らせします。
なお、これによる放射能の影響はありません。
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以 上 |
※1 非常用ガス処理系
格納容器から放射性物質の漏洩があった場合、原子炉建屋原子炉棟内の空気を、
高性能のフィルタで浄化して排気筒より放出する系統。
※2 弁開度指示計
弁の開度を表示するための計器(%表示)。
※3 保安規定第74条
保安規定は、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律に基づき、
発電所原子炉施設の保安に関する基本的な事項を定め、核原料物質、核燃料物質
によって汚染された物、または原子炉による災害の防止を図ることを目的として定め
られており、本規定の74条には予防保全の観点から計画的に運転上の制限外に移
行して、必要な措置を行った上で、点検・手入れをすることを定めている。 |
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