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3号機原子炉隔離時冷却系機能検査(社内検査)時における
警報発生について |
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当所3号機は現在調整運転中ですが、原子炉隔離時冷却系※1機能検査(社内検査)を実施していたところ、平成16年3月16日午後1時23分原子炉隔離時冷却系原子炉水位低警報が発生いたしました。
警報が発生した原因は、当該機能検査のうち運転性能検査の後、模擬信号※2を発生させるための制御盤と模擬信号を発生させるための検査スイッチを繋ぐケーブルを検査スイッチの端子台※3から外した際に、短絡させたことによります。これは、本来、当該ケーブルを取り外す際には、制御盤側から外すべきところを、当社社員が手順を誤り、検査スイッチ側から外してしまったことによるものです。
また、調査の結果、この作業における作業手順書ではこの段階で、当該ケーブルを外すことにはなっておらず、これを守っていなかったことが原因であることが分かりました。
このため、作業手順の遵守を再徹底し、今後の再発防止に努めてまいります。
なお、今回は警報のみの発生であることから、プラントの運転状態に影響はありません。 |
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以 上
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※1原子炉隔離時冷却系
何らかの原因により、通常の給水系が使用不可となり、原子炉水位が低下した場合等において、原子炉
の蒸気を駆動源にしてポンプを回し、原子炉の水位確保および炉心の冷却を行う系統です。なお、本系統
は非常用冷却系ではありません。
※2模擬信号
模擬的に何らかの事象を発生させるために人為的に入れる信号で、当該検査では原子炉水位低の信号
を入れる。
※3端子台
ケーブルを接続するために設けられたネジ止め箇所。 |
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これは、「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月
10日お知らせ済み)における、区分3の「関係行政機関に連絡した事象」としてホームページに掲載し
たものです。 |
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