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3号機残留熱除去系蒸気凝縮配管(A)の圧力上昇について(続報)
  

 調整運転中の当所3号機は、平成16年3月5日、残留熱除去系蒸気凝縮配管(A)※1の圧力が上昇していることを確認いたしました。同配管の分岐部手動仕切弁※2のシート部からの微小な蒸気の漏えいが考えられることから、増し締め作業を実施しましたが、その後も圧力の上昇が認められたことから、監視・調査を実施することといたしました。
                                (平成16年3月8日お知らせ済み)

 その後、監視を継続しているところですが、一昨日実施した配管内の水分の抜き出し操作以降、配管内の圧力は徐々に安定してきており、現在、圧力上昇は止まっています。
 このことから現時点においては、当該配管の圧力上昇は、弁シート部からの蒸気漏えいによる可能性は低く、当該弁下流側の配管内に溜まっていた水分の蒸発により、生じたものと推定されます。
 なお、今後も引き続き、監視・調査を継続いたします。

 また、昨日お知らせしましたHP掲載内容「3号機残留熱除去系蒸気凝縮配管(A)の圧力上昇について」の7行目以降の記載が不十分であり、正確な内容は以下のとおりです。
 「シート部より漏えいした蒸気は、同一配管内の下流側へ漏れ出ます。また、下流側配管に溜まった気体の取り扱いは、その漏えいの状況を判断し、復水器へ逃がす場合と、換気空調系に逃がす場合があります。今回、配管の圧力を抜く操作を行った際には、配管内への滞留量が少ないこと、また、蒸気中の放射能はきわめて半減期が短く、配管内に一定時間滞留しており、放射能の大半が減衰することから、換気空調系から逃がしました。換気空調系に逃がした気体は主排気筒から排出しましたが、排気放射線モニタおよび主排気筒放射線モニタの変化はなく、外部への放射能の影響はありません。」

 なお、同記載内容の
※2「分岐部手動仕切弁」について、記載に誤りがあり、正しくは、配管破損の発生年月は平成13年11月で、当該分岐部手動仕切弁の設置が平成14年1月でした。
 お詫びして、訂正させていただきます。
以 上

※1残留熱除去系蒸気凝縮配管
     原子炉が高温高圧の状態で隔離された場合に、原子炉の崩壊熱を除去するために、原子炉の蒸
   気を直接、残留熱除去系熱交換器へ導くための配管。

※2
分岐部手動仕切弁
     平成13年11月に発生した中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の残留熱除去系蒸気凝縮配管
   の水素の着火による配管破損に伴う水平展開として、水素の蓄積を防止するために設置。




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