|
福島第二原子力発電所トップ
2号機タービン建屋低電導度廃液サンプピット等への漏えいについて |
|
当所2号機は定期検査中ですが、復水再循環運転※1中のところ、平成16年3月3日午前8時54分頃タービン建屋の低電導度廃液サンプタンク※2(A)よりサンプピット※3への水の漏えいを示す警報が発生いたしました。
現場を当直員が確認したところ、低電導度廃液サンプタンク(A)からサンプピットへ水が漏えいしていることが確認されました。その後サンプへの流入箇所を調査したところ、復水回収タンク※4室内の復水回収タンクからオーバーフローした水がファンネル※5に流れ込み、ファンネルからサンプへ流入していることを確認しました。あわせてファンネル周りに飛散があることを確認しました。
サンプピットへ漏えいした水は、約1,500リットル、ファンネル周り床へ飛散した水は約0.5リットルであり、いずれも放射能による汚染はありません。当日中に回収清掃を行いました。
原因としては、 |
(1)ファンネルより床への水の飛散は、復水回収タンクの水位が高くなった 時に排水するポンプを起動させる水位検出器の動作不調によりポンプが 起動しなかったこと、および復水回収タンクの高水位の警報が発生した 時、運転員がポンプを速やかに起動しなかったため、タンク水位が上昇 し復水回収タンクからオーバーフローした水がファンネルから漏れたもの と推定されます。
(2)サンプピットへの水の漏えいは、サンプへ流入した水を排水するサンプ ポンプの出口弁開度が適切でなく排水量が少なかったため、サンプ水位 が上昇しサンプピットへ漏えいしたものと推定されます。 |
このため、当該水位検出器の点検調整を行うとともに、サンプからの排水がスムーズに行えるようにサンプポンプの出口弁開度を調整いたしました。
なお、外部への放射能の影響はありません。 |
以 上 |
※1 復水再循環運転
復水系の水を浄化するための運転
※2 低電導度廃液サンプタンク
各建屋内の機器からの排水、漏えい水試料採取の廃液等を受けるタンク
※3 サンプピット
サンプタンクより漏えいした水を受けるために、サンプタンク周りに設置された堰(せき)
※4 復水回収タンク
原子炉給水ポンプの軸封部に使用している軸封水の戻り水等を回収するタンク
※5 ファンネル
排水受け容器 |
これは、「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日
お知らせ済み)における、区分3に該当するものとしてホームページに掲載したものです。 |
|
|