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1号機の主復水器A2水室出口導電率の上昇に伴う点検について |
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当所1号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)は、定格出力で運転中のところ、平成16年2月18日午後11時10分頃、3台ある主復水器※1のうち1台の水室※2(A2)の導電率にわずかな上昇傾向が認められたことから、監視強化を図ることといたしました。
当該復水器内の細管の内部を流れる海水が復水器内へわずかに混入しているものと推定されますが、復水は「復水脱塩装置※3」により塩分が除去された後、原子炉へ送られており、また、現在の海水の混入量は、復水脱塩装置の処理能力よりも十分低いものであることから、直ちに原子炉への影響が生じるものではありません。
今後、設備保全の観点から、平成16年2月20日午前3時より発電機出力を約50万キロワットまで低下させ、当該復水器の冷却機能を切り離した後、点検・補修作業を行うことといたします。
なお、点検・補修作業の終了後、定格出力に復帰いたします。
これによる外部への放射能の影響はありません。 |
以 上 |
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※1:主復水器
タービンを回した蒸気を海水により冷却し水に戻す機器。この水を復水という。
※2:水室
1台の主復水器は二つの水室を有しており、今回導電率が上昇しているA2水室は、平成16年2月9
日に補修を行ったA1水室とは別の水室です。
※3:復水脱塩装置
原子炉給水中の不純物を除去する他、万一、復水器内に海水が漏えいした場合、復水中の塩分を除
去する装置。 |
これは、「当社原子力発電所における不適合事象の公表方法の見直しについて」(平成15年11月10日
お知らせ済み)における、区分3に該当するものとしてホームページに掲載したものです。 |
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